あなたも「霜降り肥満」?太って見えなくても筋肉減って隙間に脂肪べったり

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   サルコペニア肥満をご存じだろうか。筋肉が減って、減った筋肉のところに脂肪が代わって入り込む肥満だ。いうなれば「霜降り肉」状態である。見た目では太ったとわからず、知らず知らずのうちに進行していく。この肥満症になると、高血圧症では2・3倍、糖尿病は19倍にリスクが高まる。転倒、骨折や寝たきりと生活習慣病が増える。中谷文彦アナが報告する。「この病気は女性の4人に1人が抱えている、あるいはその予備軍だといわれているんです」

「片足立ちで靴下がはけない」は要注意

   千葉県流山市の高橋道子さんはこの春(2013年)にサルコペニア肥満がわかった。おととしの秋、自宅近くの公園を歩いて転倒したとき、かばってついた右手の小指を骨折した。今年1月の健康診断では、動脈硬化の要因のLDLコレステロール値が154と基準超え、脳梗塞や心筋梗塞になる可能性ありの脂質異常症と診断された。実は、骨折も検査に異常数値もサルコペニア肥満が関係していたのだ。

   筑波大学大学院・久野譜也教授が筋肉の減少と肥満の関係を説明する。「筋肉は運動機能の他に、糖脂質の代謝の調節機能があります。筋肉が減ると、糖の調整機能が低下して体内に残ってしまうのでリスクが高まるのです」

   自分の筋肉が減っているのか、どれくらいの肥満なのかは自分でも測定することができる。一つは肥満度測定(BMI)だ。体重(キログラム)を「身長(メートル)×身長」で割った数値で、これが25以上だととりあえず予備軍といえる。たとえば、体重が60キロ、身長が1・55メートルだと、「60÷(1・55×1・55)」でBMI指数は24・97とぎりぎりというわけだ。

   もう一つは筋肉率。体を動かすための骨格筋の割合が女性22%、男性27・3未満だと黄色信号で、これとBMIがともに基準を超えていればサルコペニア肥満だ。筋肉率は市販の体組成計で測ることができるが、こんなチェック法もある。「片足立ちで靴下をはけない」「椅子から片足を上げたまま立ち上がれない」などがあったら、かなり筋肉は減っている。

まぐろやかつおの赤身魚、レバーなど赤身肉、大豆製品、牛乳で筋肉作り

   どうしたらサルコペニア肥満を防止できるのか。家でやる筋トレと食事だ。(1)手を前に出して腰かけるように膝を90度まで3秒くらいかけて沈み込む。息を吐きながら1日10回(2)腿上げは膝を高くゆっくりと上げて下げる。左右1日40回(3)3秒かけてゆっくり爪先立ちを1日20回。

「この3つの筋肉トレーニングを1週間に3日から5日、1か月続ければ確実に効果が出ます」(横浜市立大医療センター若林秀隆医師)

   筋肉を作る必須アミノ酸を多く含む食品は、まぐろやかつおの赤身の魚、レバーなど赤身肉、大豆製品、牛乳などだ。これらのアミノ酸を効率よくとるにはビタミンB軍が必要で、ごま、きなこ、豚ひれ肉、玄米などに豊富に含まれている。

(磯G)

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