2024年 4月 26日 (金)

参院選「全国最速当確」山本一太だった!投票締め切りからわずか22秒後

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   まったく予想通りだった。きのう21日(2013年7月)に行われた参院選で、自民が65議席と過去最高の64を更新し、公明の11議席と合わせて135議席と過半数(122) をはるかに超えた。これで参院のねじれはなくなったと報道の目玉はそればかり。

   最速で当確の記録を出したのが山本一太・沖縄・北方担当大臣(群馬)で、開票が始まった直後も直後、午後8時0分22秒に当確が出た。出口調査かなんかでよっぽどだったのだろう。後になって出た票でも得票7割以上と圧倒的だった。

維新・橋下徹共同代表「だったら参院で7議席取ってみろ」

   自民は31ある1人区の29をとって、取りこぼしは岩手と沖縄だけ。千葉、東京では複数が通った。これでは勝負にならないわけだ。民主は27議席減らして、 結党以来最少の17議席。近畿、四国で全滅、九州でかろうじて1議席というありさまだった。東京ではついに議席を失ったが、自民の丸川珠代氏は100万票の大台にのせた。

   他の野党も冴えない。これだけばらけてしまっては反自民票も受け皿をみつけられない。 日本維新の会とみんなの党はともに8議席。慰安婦発言などで墓穴を掘った維新の共同代表、橋下徹・大阪市長は、「(元は 2議席だが)勝ちではないですよ。(勝てなかったのは)ボクに対するある意味、信任のなさでしょうね。信頼がなかったのひとことに尽きる」

   そこで質問が慰安婦発言に及んで、「発言が国民に納得されてないのでは」と聞かれ、「思いません。じゃあ、参議院で7議席(この時点で)とってくださいよ。どんなに大変なことか」と言い返したが、「7議席とってみろ」では反論になっていない。「(慰安婦発言は)誤報だ」という橋下に、「誤報ではない」と食い下がるテレビ記者に「誤報です」「メディアの質が良くなれば政治の質もよくなる」と八つ当たりだ。東京で会見した石原慎太郎共同代表は、「まずまずの成果」といった。そこへ「責任」とか「進退」について質問がでると、「つまらん質問するな」「辞めないということですか」「当たり前じゃないか」。最後は自ら「終わり」と切り上げた。

   一時は維新と共闘を模索していたみんなの党の渡辺喜美代表は、川田龍平の当選に 「よかったね」と喜色満面だったが、続く落選の報には「仕方ないな」とやり取りを隠さずに見せた。

小池百合子「野党の(バラバラな)状況が戦いやすかった」

   気を吐いたのは共産党だ。3議席 を8に伸ばし、東京、大阪で議席を得た。志位和夫委員長は「国民の危機感、不安感が広がっている」と「自供対決」を叫び、受け皿になった自信をのぞかせた。社民党は1議席を失って1議席に。さらに悲惨なのは生活の党だ。6議席を失ってゼロに。むろん小沢一郎氏は姿を見せずだ。党代表代行の森裕子(新潟)も落選した。森は事務所で記者に「いいじゃないの、負けた人の話なんか聞かなくても」「明日は?」「ゴミ出しですよ。いつものパターンですけど」

   自民党の小池百合子・広報本部長は勝因を「国民は安定を求めていたんだと思う。6年前、私は防衛大臣だったが、以来12人ですよ。総理も7人で安倍さんで元に戻った」「野党の状況が戦いやすかった。アベノミクスで経済が動いた」と分析した。民主党の桜井充参院議員は「1度失った信頼の回復は簡単でない。それだけ期待が大きかったということでしょう。政治をめちゃめちゃにしたという声ばかりだった」という。

   田﨑史郎(時事通信解説委員)「期待値の勝負。自民党は夢を与えて有権者はこれに呼応した」と分析し、フジテレビ政治部長の石原正人は「アベノミクスは答えは出てないが、国民はこれに賭けた」と見る。

   司会の小倉智昭「これから3年間、国政選挙がない」

   田崎「数の結果、暴走しかねない。これを避けるには与野党の話し合いを基調にすることにしないとね」

   安倍晋三という人間の危うさはその先にある。早くも野党共闘という話が出るのはそのためだが、かえって汚れが落ちて話もしやすいかもしれない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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