2018年 7月 19日 (木)

<七つの会議>
「半沢直樹」だけじゃない!池井戸潤もう一つの見応えドラマ…企業不正思わず応援してしまうハラハラドキドキ

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   今シーズンは池井戸潤原作のサラリーマン・ドラマが2本放送されている。主人公のキメぜりふ「やられたらやり返す。倍返しだ!」が流行語となりつつある「半沢直樹(TBS系日曜日よる9時~)」と、この「七つの会議」だ。

   「半沢」は視聴率もダントツ、20パーセントを超えてしかも右肩上がり。もちろん断然面白い。この「七つの会議」は「半沢」のようなケレン味はなく画面的にも地味だが、見てみるとハラハラドキドキなのだ。ということは、原作が良いということか。

カッコイイ東山紀之うだつ上がらぬサラリーマン…上司に言われ隠蔽工作に加担

   主人公の原島役の東山紀之も日頃のカッコいい「ヒガシ」ではなく、うだつの上がらないサラリーマンを好演している。原島の勤務する中小電機メーカーは、利益追求のため強度不足の粗悪なネジを使った製品を納品していた。それが内部告発から発覚、担当していた課長は行方知れずとなる。何も知らないのに、突然代わりに課長を命じられたのが原島である。

   親会社からの厳しい追及に対し、会社ぐるみで事実を隠ぺいしようとする生え抜きの社長、役員、部長、そして原島。親会社から出向している副社長や社員に知られないようにデータを改ざんし、検査対象のネジをすり替え、親会社の調査を乗り切ろうとする。ここがもう手に汗握ってしまう。はたして乗り切れるか。不正を働いているのは原島たちなのに、原島と一体化してしまっている自分がいる。

利益追求のための粗悪ネジ…大惨事起こるかわからないが、リコールしたら会社つぶれる

   冷静に見れば、粗悪なネジは世界中の飛行機や高速列車のシートに使われ、いつ大惨事が起きるかわからない状況なのである。だが、全製品をリコールするなんてことは事実上できるわけがないし、だいいち会社が吹っ飛ぶ。原島たちは定期検査のたびにひそかに全ネジを交換するという方法で、何年もかけて事実を隠ぺいしてゆかなければならない。毎日毎日、事故が起こらないように祈りながら…。

   ね、息詰まるでしょ。原島が跨線橋の上でガードレールのつなぎ目のネジというネジを見て目が回り、吐き気にくずおれるシーンは実にリアルだった。

   関連して思い浮かんだのは、2週間ぐらい前に見たニュースで、カリフォルニアで原発部品として使われた三菱重工の蒸気発生器が故障し、微量の放射性物質が漏れ出し廃炉に追い込まれたという一件である。なんでも、先方の電力会社は廃炉費用をはじめ、運転休止による損失、電気の供給を受けていた何百万世帯に対する補償まで、兆の位の賠償金を請求するようなことが書かれていた。ドラマと違って三菱重工は確信犯ではないし、まあ、言い値通りのはずもないが、決着するにしても気の遠くなるような金額だろう。

   こんなリスクを負ってまで原発輸出を国策にするのはやめたほうがいいんじゃないかねえ。アメリカをはじめ世界はしたたかだからねえ。カリフォルニアの件も、私が電力会社だったら、シェールガスも出てきたし、そろそろ原発なんてやっかいなものやめたいなあと思っていたところに、蒸気発生器が壊れたらしめたと思うよね。(NHK土曜日よる9時)

カモノ・ハシ

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