2024年 4月 19日 (金)

遺伝子検査なにがどこまでわかるの?将来の病気リスクや体質変化を予測

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   今年5月(2013年)、ハリウッドスターのアンジョリーナ・ジュリーが、乳がん発生の確率が高いと乳房摘出手術した。これをキッカケに、日本でも遺伝子検査注目されるようになっている。「この検査で何がわかるのか、それをどう役立てるのか、検査はどう行われるのか、効果はどうなのかなど、遺伝子検査の最新情報を解りやすくお伝えします」(寺門亞衣子アナ)

費用は20万円。異常発見してがん治療

   瞳の色、体内時計のコントロール、容姿や体格、体質などを決めているのは、およそ2万数千種類の遺伝子だ。糖尿病やガンも遺伝子が関わっている。この遺伝子を検査すれば、将来かかりやすい病気、体の成長と老化、極論すれば寿命まである程度予測できるという。

   がん研究会有明病院の遺伝子診療部の新井正美部長は、「病気を発症する前から自分の体質を知って、その対策を立てることができます。予防的対策をすることでがんの発症リスクを確実に減らせるんです。遺伝子医療の意義はここにあります」と、遺伝子検査の有用性を説く。

   寺門「遺伝子検査はまずカウンセリングで親や親族の病気歴を聞きます。次に血液を取って検査をします。検査費用は保険の対象外なのでおよそ20万円ほどかかります」

   アメリカのデータでは、70歳までに乳がんにかかる確率は通常は8%だが、遺伝子異常だと87%にアップするという。昭和医科大学の中村清吾教授は「普通、親から伝わる遺伝子異常は5~10%といわれています。その異常を持っている人が生涯のうちに発症するであろう確率が87%ということなんです」と話す。遺伝子検査で異常がわか将来のれば、予防や早期治療ができるのだ。

   遺伝子検査はがんの遺伝子をピンポイントで叩くことに効果を挙げている。1年前に肺ガンで入院したが進行中だった40代女性は、遺伝子検査でがんの原因がアルクという遺伝子だと分かり、遺伝子の働きを止める新薬を投与したらがんは半減した。原因遺伝子が特定されて開発された新薬を服用した9割の肺がん患者が回復しているという。

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