東山紀之「不正隠蔽に巻き込まれる気弱サラリーマン」思わず応援したくなる美男起用のキャスティング巧妙
<七つの会議 第3回>(NHK総合)2013年7月27日21時~

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   原島万二(東山紀之)が東京建電の営業部一課長に栄転したのは、前任者がパワハラで飛ばされたからで、万事気弱で従順だった彼をポストに置いて、巨大な会社ぐるみのリコール隠しに加担させる組織の陰謀が働いていたからである。お蔭で原島の苦労が始まる。
   美男のヒガシに、まだ40代なのに老眼鏡を掛けさせたりして徹底的なリアリズム調作りだが、「外事警察」など以来のこの局の暗っぽい画面は大変見難く、カメラを斜めに傾がせる気取った撮り方も余り効果があるとは思えない。ただし、役者たちは豪華で、特に「カラマーゾフの兄弟」の父親役以来、筆者のご贔屓の吉田鋼太郎が、組織の闇を熟知している万年係長に扮していて、乞うご期待だ。
   第3回はネジの強度不足の欠陥商品を、5年かけて内密に交換する隠蔽を進行させようとした矢先、バスの椅子が壊れたという一見些細なホコロビから、瓦解に転げ落ちてゆく切っ掛けを描いた。宮野社長(長塚京三)、北川営業部長(石橋凌)らがグルになって隠蔽に走る中、親会社から送り込まれていた副社長に誰かがチクった。
   最終回が楽しみだ。恐らくドラマの冒頭から出てきた原島に対する査問(?)シーンから予想すると、隠蔽はバレて、連座した原島も組織の人間として挫折するのだろう。だが、下請けにも優しい原島の性格から、視聴者は隠蔽に加担した彼を憎めない。ヒガシをキャストした作り手の計算はまんまと当たったと言えるだろう。(放送2013年7月27日21時~)

(黄蘭)

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