スカイツリーの足元「墨田区キラキラ橘商店街」下町情緒と人情たっぷり散歩

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   東京・墨田区のスカイツリーは開業1年で5080万人の来場者で大賑わいだが、足元の商店街に人は流れてこない。「そこで、墨田区はスカイツリーだけじゃない!と行って来ました。するとあるんです。電気屋さんなのにアイドルスターのレコード屋さんだったり、45年続く駄菓子屋さん、大正時代からのコッペパン屋さん、毎晩、防火のカチカチおじさん。俳優の渡辺徹さんと下町散歩をしてきました」(寺門亞衣子アナ)

ここで生まれた「うるし紙」…なんだかご存知ですか?

   寺門「うるし紙ってご存知ですか。墨田区で生まれた技術で、90年も続いているんです。表彰状や卒業証書を丸めて入れる筒の表面の模様の加工、あれです」

   うるし紙を作っている菅家安智さん(69歳)は元レーサーで、家業を継いだ時には借金が3億円もあった。廃業を迫られたが、「丸筒やめたら、(もう作るところ)なくなっちまう。寂しいもんな」と職人の菊地章二さん(82歳)は笑う。今ではバッグやメガネケース、小箱などが女性に人気になるまでに盛り返してきた。

   昭和2年からあるキラキラ橘商店街はレトロな店が並ぶ。向島電化ハウスは電気屋さんではなくレコード屋さんだ。店頭にはチェッカーズやシブガキ隊、榊原郁恵や渡辺徹のLPが新品が売られている。マニアには有名な店だ。「倉庫があったから置いといたんだよね。20年前から」と沖幸子さんは事もなげに言う。

正真正銘の手作りコッペパン!手でこね、タイマーも温度計もない焼き器

   45年駄菓子屋を続ける秋葉キクさん(85歳)は、子供の客があれもこれもと買おうとすると、「半分にしときな。次に来たときもう半分買いな」と小遣いの節約を教える。「ここに来る子はみな孫だからね」

   コッペパン専門店の小池忠勝さん(78歳)は、ミキサーなどは使わず文字どうりの手作り。戦後に先代が1年がかりで作ったパン焼き器はタイマーも温度計もなく、小池さんが勘で焼く。「気に入らないものは(店に)出さない。何でも売れればとは、私しゃ違うんだ」。頑固者である。

   青柳輝夫さん(77歳)は毎晩、周囲8キロのコースを1時間35分かけて拍子木を鳴らしながら歩く。目的はもちろん火の用心で、周りの人から「カチカチおじさん」と呼ばれている。以前は周囲2キロの呼びかけだったが、要望が多く今は8キロになった。「ウチの前は9時23分きっかりに通ります。雨が降っても雪が降っても必ず」と近所でも評判のボランティアおじさんだ。この拍子木の音が子供の寝る時間と決めている家庭もある。

(磯G)

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