ウソっぽ過ぎる医療現場!普通の患者がやって来ない救急病院―演出巧みなだけに違和感
<救命病棟24時 第5回>(フジテレビ系)

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   よく出来たビビッドな演出の救急病院ドラマではあるが、患者の病状のバラエティがすごいんである。今回だけでも実は泥棒のカップルが狂言飛び降りで怪我して担ぎ込まれるわ、脱法ハーブ中毒で運び込まれた元医学生―実は広瀬医師(風間俊介)のかつてのワル仲間―が来るわ、冷凍庫に閉じ込められて心臓が止まった冷凍(?)人間の蘇生にてんやわんやになるわ、などなど。現実に救急病棟はこんなに病状のバラエティがあるのかい?と質問したくなる。
   そのくせ今真っ盛りの熱中症の高齢者などは全然来ないんである。つまり、年寄りの患者では華やかさに欠けるからだろう。でも、素人考えでも、救急車で運ばれるのは心筋梗塞だの脳卒中だのといった高齢者が多いのではないのか。即ち、作りもの臭いのだ。
   臓器移植のオーソリティである新しく赴任した夏目医師(時任三郎)が、前の病院で「夏目衛医師の裏の顔?」と題した週刊誌の記事を書かれ、それがファクスで送られてきて、医局長の楓(松嶋菜々子)は対応に苦慮する。松嶋は務めて喜怒哀楽を顔に出さない冷静さを出そうと物静かな演技だが、童顔に可愛い系のオカッパ頭で、悪いけど大病院の修羅場の医局長には全く見えない。
   真面目な作品にケチをつけるつもりはないが、病院ものの連続ドラマは、視聴率を取らんがためにどうしてもエキセントリックな人間や設定に走りがちだ。もっと普通の人たちを描いてもらいたい。(放送2013年8月6日21時~)

(黄蘭)

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