「世界陸上」福士加代子5度目の正直「銅」!後半に失速しなかった秘密

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   「みなさん取りましたぁ。ありあとざいま~す」とテレビカメラに叫んだ。モスクワで行われている世界陸上の女子マラソンでおととい10日(2013年8月)、福士加代子(31)が2時間27分45秒で3位に入った。五輪も含めて自身初のメダルだ。

上位にいながら頑張りきれなかった過去4レース

   よっぽど嬉しかったらしい。福士キャラ全開だった。「すごいじゃ~ん。がんばった。ホントがんばった」「元気になるな、抜くときって。始めて違う自分を見られました」とテンションは高い。

これから楽しみ

   この日の気温31度。参加日本勢は福士と野口みずき(35)、木崎良子(28)の3人である。全員が先頭集団にいたが、10キロで10人程に絞られる。木崎、野口が遅れて25キロでは4人になったが、福士はこの中にいた。30キロ手前で福士が遅れたが、35キロ過ぎで先頭から落ちてきた選手をかわして3位にあがり、そのまま飛び込んだスタジアムでは、満面の笑顔で観客の拍手に応えた。両手を高くあげてゴールすると、4位で入った木崎とともに日の丸をかかげてあたりを走り回った。メダルが嬉しかったにちがいない。(野口は棄権)

   04年のアテネ五輪から北京五輪、ロンドン五輪で5000メートル、1万メートルに出場、3000メートル、5000メートルの日本記録保持者で、ハーフマラソンの記録ももっているが、フルマラソンでは結果がでていなかった。今回が5度目だが、過去の4回はどれも不本意な結果に終わっていた。

   マラソン初挑戦となった08年の大阪国際女子マラソンでは、トップを快走していたが、30キロ過ぎで失速し、4回も転倒しながらゴールしたが19位だった。このとき、 「最後に生まれたての子鹿のようになってしまったけど、やったからには最後までという気持ちで走り切れた。マラソンをしている人って本当にすごい」と話していたが、表現が実にユニークだ。

   11年のシカゴマラソンでも、序盤トップで走りながら23キロで失速して3位。去年の大阪女子マラソンは26キロ過ぎに失速して9位。今年1月の同じ大阪は、30キロから独走態勢になりながら、残り900メートルで失速して2位になっている。つまり後半に弱かった。

トラック選手からマラソンランナーへの意識改革…ポイントは「食事」だった

   バルセロナ、アトランタのメダリスト、有森裕子は今回失速しなかった秘密を「食事です」という。トラックの選手は軽くしたいから食べない。マラソンはそれではもたないという。「聞いてわかっても、身体ができないという繰り返しだった」という。

   どうやら頑固なようだ。例のあっけらかーんのおしゃべりは、それと裏表なのかもしれない。優勝したケニヤのキプラガトとは2分の差があるが、それよりも失速しなかったことが笑顔の理由だったようだ。

   司会の加藤浩次「いや、おめでとうございます」

   勝谷誠彦(コラムニスト)「彼女、ビッグマウスでしょ。体感したらずっといく。やってやろうじゃんから、できちゃったとなる。これからが楽しみです」

   キャスターのテリー伊藤は木崎に注目していたらしい。「福士はおっちょこちょいですよ(笑い)。もうちょっと知的な動きもしなくちゃ勝てない。おしゃべりよりも、次に勝つこと」と辛口だ。

   いや、おっちょこちょいが勝つと、それはそれで面白い。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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