2024年 4月 23日 (火)

放送作家は毎日が夏休みの自由研究…思いつきでなんでも首突っ込み食い散らかし

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   お盆も過ぎて、子供たちはそろそろ宿題をなんとかしとかなきゃ!という夏休み。ドリルはまだほとんど手をつけてないし、読書感想文もまだ本も読んでないし、工作は最後にお母さんかお父さんに手伝ってもらおうか…そんな策略を立て始める時期かも。

江戸時代の庶民の性生活から「食パンはなぜ食パンというのか」など…

   さて、夏休みの宿題と言えば「自由研究」があったのを覚えていますか。よく考えたら自由研究というネーミングもなかなかスゴい。自由に研究していいよとは言うものの、先生から投げっぱなしでオチがないような課題を突き付けられているわけだものね。

   でも、小学生時代、わたしは夏休みの自由研究が嫌いではなかったタイプだった。いつもは先生にあれを勉強しろとか、これを宿題で出せと授業で言われるけれど、自由研究はどうぞお好きになんでもやっていいよという、それこそ自由な感じが好きだったのかもしれない。

   思い出すと、いろいろなことを調べたり作ったような気がする。名字のルーツを調べに長野県まで足を伸ばしたり、花火の歴史を調べるために市役所で資料を出してもらったり、世界の民族衣装を調べて、今でいうサルエルパンツを作ってみたりと、いろいろやったなぁ。なんだかどれも楽しかった思い出がある。子どもでも大人相手に調べたりすることができるんだと、鼻息荒い生意気な女の子だった。あれから20年以上たって、私は自由研究が本業になった。

   放送作家は毎日が夏休みのようなものだ。出社時間はないし、ランチタイムもバラバラ。始発が走る前に取材に出かけていくこともあれば、もうすぐ始発が走るんじゃないかって頃に仕事が終わったりもする。それでもってやっている仕事といえば、「あらま、こんなに大胆だったのね」と江戸時代の庶民の性生活を調べていたかと思うと、次は外交が大きく影響する中国の映画業界事情について見聞きし、宇宙人を算出する方程式をムリと知りつつ理解してみたり、子どもの頃から見ていた国民的アニメの制作現場に行ったり、食パンはなぜ食パンと言うのか、食べる以外にパンの役割なんてないだろ~と思いながら調べたりしている。ジャンルも何もあったもんじゃない。そんな毎日を1年中送っている。

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