2018年 10月 22日 (月)

「死後の世界必ずあります。亡くなった肉親らがお迎え」信じたくなる京大教授『臨死体験研究』

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   土曜日17日(2013年8月)に発売された『週刊現代』は特大号ではないが特別定価で420円、『週刊ポスト』は400円だった。私が買った中野駅の「NEWDAYS」では週刊現代が週刊ポストの倍積まれてあったが、20円の差は響かないのだろうか。

   週刊現代はW袋とじ。一方は「中島知子 衝撃のフルヌード」。これは『フライデー』の二番煎じだ。もう一つの「新企画 動くフルヌード 壇蜜の美乳を揉みまくる」は何が動くのかと思って開けたら、何のことはない、壇蜜主演の映画「甘い鞭」のURLがあって、そこへ飛べば週刊現代独占の動画が見られますという仕掛けだった。

   だが、週刊ポストの「武井咲 美しすぎる20歳」もどうということはない。前半後半合わせて16ページの週刊ポストの大特集は「丸ごとエロ実話 投稿雑誌『性生活報告』の世界」というものである。この雑誌、購読者は70歳以上という性生活報告雑誌で発売元はサン出版。1万部以上を誇る熟年投稿雑誌だという。たしかに熟練の作家にはない生々しさはあるが、この猛暑の中では読む気が起こらない。

瀕死の少年「暗いトンネル3回通り川に出ると、曾祖父が声をかけてきた」

   さて、今週の注目記事の最初は『時期もの』で死後の世界を扱った週刊現代の特集からいこう。人間は死んだらどうなるのかは人類最大の疑問である。死後の世界は必ずあるというのは京都大学こころの未来研究センター教授のカール・ベッカー氏である。

<「文化に関係なく、あの世のイメージで最も多いものは、『花園』『庭園』『広い草原』、そして『トンネル』です。ただ、あの世とこの世の境が日本では三途の川ですが、砂漠地帯のアラビアなどでは臨死体験者の多くが『燃える砂漠』があったと証言しています。また、海に囲まれたポリネシアでは『荒れた海』が、切り立った崖が多いスコットランドでは『断崖絶壁』が、あの世との境界になっている。こうした現象を、バリア体験と呼んでいます」>

   ベッカー氏は1951年に米国シカゴに生まれ、ハワイ大学で宗教哲学の博士号を取得後、大阪大学、筑波大学の教員などを歴任して、92年に出版した『死の体験―臨死現象の探求』は、作家の遠藤周作氏から「臨死体験について書かれた最高の一冊」と絶賛された。

   こんな奇跡があったと週刊現代が紹介している。<当時15歳の少年・A君の事例だ。A君はある日、学校帰りにバスを降りたところで自動車にはねられ、頭蓋骨から脳の一部が飛び出すほどの重傷を負い、49日間も生死の境をさまよった。だが50日目、奇跡が起きた。意識が戻ったのだ>

   ベッカー氏が駆けつけ、A君から話を聞いた。<「私が会ったとき、A君は人工呼吸器も外れ、話ができる状態になっていました。彼いわく、意識を失ってる間に『暗いトンネル』を3回ほど通ると長い『川』に出て、船でその川を遡った、と。すると向こう岸に『花園』が見えたので、船を降りてそこで遊ぼうとした。ところが、知らないお爺さんが出てきて『お前はXか』と聞かれた」>

   Xというのはその少年の父の名前だ。A君と父親は良く似ていたという。話を続ける。

   <「話を聞いたA君のお母さんは、その容姿や動作、話し方が、自分の祖父に非常に似てることに驚き、A君に古い写真を見せました。A君はそれまで、曾祖父と会ったことも写真を見たこともなかったはずなのに、写真を見るや『この人だ』と言ったのです」>

   人は死を恐れる。だから死の直前、死の恐怖と苦痛を緩和するために、脳はその主に一種の「夢」を見せるのだという考え方もあるそうだ。だが、死の淵から生還した多くの人たちがいっていることにも、何らかの「真実」があるのではないだろうか。死ねば無である。そう考えている私でも、ちょっぴり死後の世界を信じたいと思っている。ベッカー氏はこういっている。

<「先に亡くなった肉親らがお迎えに来るのだから死はまったく怖くない。それを知れば、残される人も『いずれ愛する人のところに行ける』と安心し、死に対する恐怖が減ります。肉体は死んでも、故人の意識は別の世界に行くのだという気持ちになれば、日本でしばしば起きる、遺族の後追い自殺などの悲劇もなくなるでしょう。病気と闘うのは良いが、死と闘おうとしても勝てません。少々の延命はできても決して死は直せないのだから」>

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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