2018年 7月 18日 (水)

福島原発「高濃度汚染水タンク漏れ」さらに2基!今度も耐久性劣るボルト式

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   「前の日の説明では洩れた放射能の量は120リットルとしていた。それが、翌日には300トンになった。いったい、どうしたらこんなことができるのですか」と参加者の一人は語気を強めた。きのう22日午後、福島県相馬市の相馬双葉漁業協同組合の関係者に対する東京電力の説明会が行われた。別の参加者は「福島の海を若い人たちに渡すのはあと何年、何十年待てと言うのだ」と怒りを爆発させた。

海外メディアも注視「メルトダウン以来、最も深刻な惨事」「ついにその時が来た!」

   やはり、別の汚染水貯蔵タンクからも漏れていた。東電は先週火曜(2013年8月13日)に300トンの汚染水漏れを起こしたのとは違うブロックのタンク2基から高濃度汚染水が漏出していたことを明らかにした。1つは1時間あたり100ミリシーベルト、もう一つは70ミリシーベルトの高い放射線量を観測した。

海外から日本不信

   福島原発内には、現在1000基の貯蔵タンクがあるが、そのうち350基が耐久性に劣るボルトでつなぎ合わせた「フランジ型」だ。最初の1基、新たに見つかった2基ともこのタイプだった。東電は350基について点検を急いでいて、今後も汚染水漏れは見つかりそうだ。

   司会のみのもんたは「原子炉建屋が吹き飛んでしまった原子炉は、空中に汚染物質を拡散してしまったので、今は汚染濃度はそれほど高くはない。しかし、建屋が残っている原子炉の周囲を通るときは、車で40キロ以上で通過しなければ大変な被曝量になる」と、見学したときの体験を話す。

   井上貴博アナ「今回の問題は海外でも危惧されています」

   英国BBCはネット版ニュースで「メルトダウン以来、最も深刻な惨事」と報じ、米国のウォール・ストリートジャーナルは「福島の事態が悪化しているかといえば、答えはイエス。福島には1000基近くのタンクがあり、その限界が来ることは時間の問題だったが、その時が来た」と伝えている。

東電なぜか派遣しない貯蔵タンクの専門家

   原子力プラントの設計者だった後藤政志氏は「最初は漏水した汚染水は120リットルと言っていたわけですが、これが一晩で300トンに変わった。東電は早い段階で事態を把握していたのではないですか。東電には貯蔵タンクに詳しい専門家がいます。でも、今回の事態にこうした人材は派遣していません」という。

   みのは「これだけ海外からも問題視されているのに、東電はこの事態をどう収拾するのだろう」

   コメンテーターの八塩圭子(学習院大学特別客員教授)は「同じような事態があちこちで起きたら、東電だけで解決できるのでしょうか」いう。与良正男(毎日新聞論説委員)は「政府が前面に出るしかない。安倍さんが陣頭指揮をとらなければ、海外からの日本への不信感は高まるばかりですよ」と危惧した。ただ、政府が前面に立つ必要があることはその通りなのだが、政府に何か打つ手はあるのだろうか。

文   ナオジン | 似顔絵 池田マコト
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