トリックより興味深かった証拠鑑定シーン…見ることできない現場ていねいに再現
<警視庁鑑識課~南原幹司の鑑定3>(TBS系)

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   中村雅俊主演のドラマはある程度のレベルが期待できそうだと見ることにした。この世でDNAが一致する人の確率は4兆1000億分の1だそうで、まあ、常識的にはいないということである。それが、いた! というのがドラマの鍵。その謎は実は腹違いの兄弟で、たまたま再生不良性貧血の娘が、骨髄移植を受けたが、その骨髄を提供した人が同じ父親を持つ姉妹だったから、犯罪の現場で採取された血液のDNAが一致したのだという。捜査陣は???である。

   まあ、トリックを必死で考えた人工的筋書きだと言えなくもないが、評価できるところは、鑑識課が現場採取の血液などの証拠品を鑑定する作業を、現在進行形で丁寧に見せたところ。一般人にはおよそ覗き見ることもできない道程であり、中々興味深かった。

   弁護士(竜雷太)の若き日のスキャンダルを暴いたルポライターを刺殺した娘(洞口依子)が、母と自分を捨てた父を憎めと言われて、「父は憎くない、貴方が憎い」と殺人に至るのだが、この心理はよくわからなかったし、説明不足でもあった。しかも、その殺人の現場のマンションに父の弁護士が来ていて聞いてしまい、慌てて逃げ出すというのは、ありか?

   弁護士という職業柄、もっと大きな使命感に突き動かされるのではあるまいかとの疑問は残った。洞口の薄幸そうなたたずまいが独特の存在感を醸し出したが、脇腹の娘=不幸という図式は古すぎる。(放送2013年8月19日21時~)

(黄蘭)

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