酷評の理由ひとえに織田裕二!切羽詰まった極貧なんかにまるで見えない甘っちょろ男
<Oh, My Dad !! 第7回>(フジテレビ系)2013年8月22日22時~

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   スタート直後から辛口のテレビ批評家からボロクソに言われていたドラマだが、筆者はそんなに酷いとは思わなかった。発明狂の新海元一(織田裕二)が大学時代の科学の成功体験が忘れられなくて、マグネシウム空気電池と称する仕掛けを企業に売り込もうとしても失敗の連続。愛想を尽かした妻(鈴木杏樹)が家を出ていく。
   5歳の息子と2人で、ほとんどホームレス状態になる悪戦苦闘の顛末をコメディタッチで描こうとしているのだが、悪口を書かれる最大の理由は、織田裕二がせっぱつまった極貧の展望なし男には全く見えないことである。この回も離婚調停で息子の光太を10日後に手放す決定がなされたのに、言い出せない逡巡が余りこちらの胸に迫ってこない。演出家は一流(河野圭太)なのにである。
   元カノの美月(長谷川京子)が部屋を提供するのも中途半端で、パパを尊敬する幼い息子の健気さを描きたいのか、不器用な父親の立ち直りのプロセスを見せたいのか判然としない。また、脚本の物足りない部分は、働かねばならない環境で、幼い子供を抱えてどうしようかとなった時に、大学まで出た若い父親なら、もう少し知恵が働くはずだ。元カノではなく、身内や友人などのツテを頼るとか、それでも駄目ならそのディテールを描いただけでもリアリティが増すだろう。5歳の男の子は熱も出すし腹も下す。精神の不安で病になる。現実はこんなにチンタラではいかない。甘っちょろい。(放送2013年8月22日22時~)

(黄蘭)

採点:0.5
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