2024年 4月 18日 (木)

検事うっかりミスじゃ済まない!強制わいせつ犯に被害者の住所・電話番号「連絡」

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   強制ワイセツの被害にあった30代の女性が、担当の検察官が住所や電話番号など個人情報を加害者側に漏らしたとして国に賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。仕返しを恐れた女性は引越し、子どもも転校を余儀なくされたという。情報を漏らしたのは横浜地検川崎支部の検察官だった。

   被害女性はホームヘルパーとして派遣された男(83)の自宅で、男から体を触られるなどされた。男は逮捕され実刑判決を受けて控訴中という。

加害者側弁護人から突然の手紙「エッ、なぜ知ってるの」

   個人情報が漏れているのが分かったのは、女性の住所を知らないはずの加害者の弁護人から手紙が届いたためだった。検察官が捜査報告書を弁護人に郵送する際に、女性の住所や電話番号などを消さずに渡してしまったらしい。検察官は「仕事で急いでいたためにミスをした」と話しているが、女性は「自分の人生を左右される情報を(検察官が)急いでいたために隠し忘れたという回答には呆れた」と怒る。

   作家の吉永みち子がこう批判した。「以前にもストーカー側に女性の住所を教えてしまった事件がありました。自分の仕事がどういうものかということを、それが人を不幸するとか、命の危険にさらす可能性があることを、どこか忘れてしまっている。慣れてしまってね。怖いことで、それがあるから告訴もしない、泣き寝入りしたほうがいいとなったら、法治国家かどうか分からなくなってしまいますよ」

   明治大政経学部准教授の飯田泰之「加害者の人権保護は考慮されてきたが、被害者の保護が軽く扱われています。被害者の保護にもっと目を向けるとこうしたミスはなくなる」

   それにしても、加害者の83歳の男、強制ワイセツに及ぶほど元気がいいのに、なぜヘルパーが必要だったのか。もし介護保険が使われていたとしたらなお許せない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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