2024年 4月 19日 (金)

近ごろ面倒臭い「他人との近すぎる距離感」自分至上主義でワリイか!

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   エスカレーターで前の人と1段空けずに立ってしまうことがある。ピタっと真後ろに立つあの気まずさ。距離でいうと50センチほどだろうか。普段だったら何も気にしないような距離感が、他人とだと近すぎるような気がする。別に肩に鼻息がかかるなんてことはないのに、ちょっと背筋をピンとしたり、のけぞってみたりしてなんとかして距離をあける。でもそうすると、今度は後ろの人に迷惑をかけそうで、とにかく姿勢よくして降りるまで待つしかない。

タレントに振り回されるマネージャー「1人の時間とスペース恋人より優先」

   たいしたことないのに、最近この距離感が嫌でたまらなくなる。どうやらそれは人との付き合い方にも同じだということに気がついてきた。ある日、気の合うマネージャーさんとそんなことで盛り上がった。マネージャー業は人付き合いが仕事のようなものだから、プライベートではどうしても人と距離を保って付き合うようになってしまったらしい。

   36歳独身男。都内で一人暮らし。どちらかというと不規則なリズムの仕事。土日休みと決まっているわけでもなく、タレントに急に仕事が入ったら自分の休みはなくなる。長期休みの予定どころか、週末の予定もなかなかたてにくい。自分からは人を誘いにくいが、絶えず予定がひっきりなしに入っているわけでもない。そこで、あと1時間後にどう?なんて誘われるのが嬉しかったり、自分も誘ったりする。こんな風に軽く飲んだり騒いだりする仲間が何人かいたら、それでいい。そうこうしているうちに、彼は恋人との付き合い方が今までと変わってきたらしい。

「彼女とは食事をしたらデートの終わり。そのままそれぞれ自宅に帰るのがベスト」
「肉体関係だけのサザサバした性格の人妻と付き合いたい」
「自分の家には、恋人だろうが入れたくない。1人の時間とスペースは乱されたくない」
「ホテルで事が終わり、目覚めた時に隣りに人がいてギョっとした。一緒にベッドにいられなくて、ソロソロと自分はソファーで寝た」

   だから俺は絶対に結婚なんてことできないよと彼は言う。程度は違うけれど、激しく同意してしまい、あるある話で盛り上がった。ってことは、私も結婚できない部類に仲間入りしてしまっているわけか。それはちょっと困る。でも、人との付き合い方がおっくうになってきているし、距離感もホドホドに、ガッツリ付き合うのではない方が気が楽でいい。

30代になると人はだんだん頑固になっていく

   要は面倒くさい。あれこれ仕事関係者や仲間、恋人など、誰かの問題に首突っ込んで面倒なことに巻き込まれたくないだけ。でも、これってよくないし、改善しなくてはいけないことはわかっている。そこで飲みながらある答えが出てきた。それは「いまさらながらの傷つきたくない症候群」ってやつ。若い時には傷ついてもリカバーする元気と体力はあったけれど、今はもうリカバーする勇気すらない。当たらず障らず、何事もないほうが傷つかないし、それなりに楽しい毎日を送ることはできる。自分至上主義で人への思いやりが少ないとも言える。

   だってエスカレーターの距離にしろ、他人から白い目で見られているかどうかなんてはっきりいえば自意識過剰の1つだ。誰も気にしていないかもしれない。恋人との距離感だって、彼女彼氏のことを考えてではなく、自分は嫌だから相手にもそれと同じ価値観でないと困るというだけの話だ。30代になってからとくにこの傾向は強いよね。大人はだんだん頑固になっていくから、なんとかしなくてはならない問題なんだけれど。

モジョっこ

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