連動し始めた世界の気象異常!「日本のカラ梅雨・猛暑」大西洋の海水温上昇が原因だった

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   この夏、日本では高知・四万十市で41度と観測史上最高気温を記録し、集中豪雨やゲリラ豪雨も多発した。この気象異常は日本だけでなく、欧米、南米、アジアなど世界各地で記録的な猛暑、大雨・洪水が多発した。これらは同時多発的に起こる「テレコネクション」と呼ばれるメカニズムが原因であることが最新の研究で分かってきた。

   「地球のエネルギーバランスが大きく崩れてきている」と科学者は警告しているが、バランスを崩している原因はなんなのか。海と陸に挟まれた日本はその渦の中にいるようなものだという。

「テレコネクション」の仕業

   NASA(米航空宇宙局)のゴタード宇宙研究所のジェームズ・ハンセン元所長は、地球規模の気象異常の原因は海水温の上昇だという。ここ100年間で海水温は0.5度上昇し、この結果、「地球の温暖化で今後も数年間、猛暑など異常気象を頻繁に引き起こす」という。

「海水温が上昇すれば海から蒸発する水蒸気の量も増えます。たとえわずかな海水温の変化であっても、大気は大きな影響を受けて大規模な気象変動に繋がります。地球のエネルギーバランスはいま大きく崩れています。これから確実に暑くなっていきます」

   最新の研究では、世界規模で起きている異常気象は互いに連鎖して起こる「テレコネクション」の仕業だという。気象変動のメカニズムを研究している東大先端科学技術研究センターの中村尚教授は、「世界のどこかで異常気象が起こると、遠く離れた地域で別の異常気象をもたらす」と次のように指摘する。

   5月下旬(2013年)から6月の日本は、梅雨入りしたにもかかわらず降雨のない日が続いた。これは日本から1万キロ離れた大西洋の海水温の変化が影響を与えた可能性があるという。大西洋の海水温が上昇し、温帯低気圧が北にズレて偏西風を大きく蛇行させた。それに伴い、欧州では寒気が南下し、フランスでは初夏に大雪が降り、ドイツやオーストリアでは豪雨が続いた。この偏西風の蛇行で、日本には大陸から乾いた空気が運ばれ、雨の少ない梅雨になった。7月になると、偏西風の蛇行によって、今度は東日本上空で暖かい空気と冷たい空気がぶつかり合い集中豪雨が起きた。

   中村教授「日本列島は南からも、大西洋で起きた異常気象の影響も受けやすいということです」

モンブラン

NHKクローズアップ現代(2013年8月28日放送「連鎖する『異常気象』地球でいま何が」)

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