2018年 7月 23日 (月)

大人のぜんそく急増!10年で2倍…風邪と見分けつかず年間2000人死亡

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   大人のぜんそくが急激に増えている。この10年間で2倍だ。30代以降の女性の10人に1人は症状を抱えていて、年間2000人がぜんそくが原因で死亡している。しかし、ぜんそくは子供の病気を思い込んでいるためか、なかなか咳が収まらない風邪と思っていたりする。なぜ、大人のぜんそくは増えているのか、風邪とどこで見分けるか。秋は発作が来やすい季節でもある。

「咳が止まらず、息が吸いたいのに空気が全然入って来ない」

   都内に住む草津恵さん(37)のぜんそく発症のサインは長引く咳だった。風邪をひくたびに、治ってからも3か月ほど咳が取れないことが続いていた。そして秋の夜、激しい咳込みの発作が襲った。意識は朦朧となり自分で呼吸ができなくなった。「息が吸いたいのに、空気が全然入って来ないんです。空気の中で溺れてしまった感じでした」(恵さん)

   一般的な咳とぜんそくの違いを見分ける方法は4つある。(1)タンが黄色くなく白い(2)熱が出ていない(3)咳が止まらなくなる時間帯が決まっている(夜中や明け方)(4)毎年決まったシーズンに出る。

   ぜんそくは気管支が慢性的に炎症を起こしている症状だ。生活環境の中で「ダニの死骸」「ハウスダスト」「カビ」「ペットの毛」「冷たい空気」「タバコの煙」などに過敏に反応して気管支を狭くする。一種のアレルギーが原因の病気だ。

   また、肥満とぜんそくの関係について、国立病院機構相模原病院の谷口正実医師がこう警告する。「内臓脂肪の中にぜんそくを悪化させる物質がたくさんあことが最近の研究でわかってきました。急に太るとぜんそくに罹りやすいし、痩せると罹り難い。とくに女性の方の方が肥満とぜんそくの影響が出やすいんです」

風・ぜんそく見分け検査に保険適用

   今年になって、ぜんそくか他の咳(風邪や百日咳)かを見分ける検査が保険適用になった。NO検査法で、吐き出す息の中の一酸化窒素の量を測定する。気管支の炎症があれば一酸化窒素が多く出るので、ぜんそくの度合いも読み取れる。全国200か所近くで装備され始めた。

   谷口医師が最後に念を押した。「たとえ咳が出なくなっても、薬は止めないで下さい。薬が切れた途端にぶり返すのがぜんそくの症状です」

(磯G)

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