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不肖の次男「不可解な窃盗未遂」みのもんた歯切れいいコメントもう聞かれない?

やんちゃで慶応付属高校時代には万引きで停学処分

   父親になることは難しくないが、父親であることは極めて難しい。そんな言葉があった気がする。司会者のみのもんた(69)はこのことを身にしみて感じているだろう。みのの次男で日本テレビ勤務の御法川(みのりかわ)雄斗(31)が窃盗未遂容疑で警視庁に逮捕されたのは9月11日(2013年)であった。『フライデー』で民放テレビ局記者がこう語っている。

<「8月13日に新橋の路上で泥酔していた40代会社員のカバンを盗み、入っていたキャッシュカードを使って、近くのコンビニでカネを下ろそうとしたんです。結局、暗証番号がわからなくて、未遂に終わりましたが(笑)。警視庁もみのさんの息子ということで慎重に任意で事情聴取をしていましたが、ATMの防犯カメラに写っていたことが決め手となって逮捕となりました」>

   雄斗容疑者は慶應大学を卒業後、06年に日本テレビに入社、営業部に勤務し、11年には結婚するなど順調な人生を送っていたという。みのと親しい民放テレビ局社員の話として、長男は同じ慶応大を出てTBSにいて、まじめでバラエティ担当のプロデューサーとして評判がいいようだが、次男のほうは昔からやんちゃで、附属高校時代に万引事件のリーダー的存在で、停学処分を受けたことがあるという。みのは「忙しくて甘やかしすぎた」と漏らしていたというが、そんな次男が日本テレビに入れたのも「みののコネ」だといわれているそうである。

   不可解なのは自分の職場の近くで盗みをはたらき、しかも盗んだクレジットカードを近くのコンビニで暗証番号も知らずに下ろそうとしたことである。出来心にしてもお粗末すぎる。それほどカネに困っていたのか。泥酔しての犯行ではないようだから、覚せい剤か何か『クスリ』の影響があったのかもしれない。

   不肖の息子の親は報道番組への出演を自粛すると発表し、報道機関へファクスで「世間を大変お騒がせした事について、大変申し訳なく思っております。父親として深く責任を感じております」とのコメントを発表したそうだ。妻にも死なれ、子供にも裏切られたみのからは今後あの歯切れのいいコメントは聞かれないかもしれないと思うとちょっぴり寂しい。

「J-CAST」の『仰天!韓国』Kindle1位!私も『e-ノンフィクション文庫』スタート

   本サイト「J-CAST」が刊行中の電子書籍『仰天!韓国』が、アマゾンのKindleストアの売り上げランキング(ノンフィクション部門)で1位を記録した(2013年9月12日午前時点)。Kindle書籍全体のランキングでもベスト50に入っているそうである。ご同慶の至りだ。

   私も「eBook Japan」という電子書店から『e-ノンフィクション文庫』を6月から出している。ワンコイン(100円)だからビジネスになるのはまだまだ先だが、オリジナルのコンテンツを出し続けていくことが、電子書籍の読者を拡げていくことになると思っている。J-CASTにもエールを送りたい。

週刊現代か週刊ポストがやちゃどうか?中高年のための「セックスグッズ」通販

   さて、『週刊現代』と『週刊ポスト』の軟派記事が激しくエスカレートしている。といってもタイトルの上だけだが、週刊現代は袋とじ特別付録が「女性外性器のしくみ」。最新技術を駆使して「見えないところまで見える」というのだが、もちろん、そのものズバリが出ているわけではない。

   週刊ポストはオナニーグッズ「TENGA」の代理店になったのではないかと思えるほど、TENGAの発売する大人のオモチャ(ラブグッズというそうだ)の紹介と、他のグッズの製品紹介を小雑誌にしてW袋とじとしてやっている。

   私見だが、週刊現代、週刊ポストのどちらでもいいが、大人のオモチャやアダルトビデオなど中高年のための「セックスグッズ」を売る通信販売を本格的に始めたらいいと思う。週刊現代はうまいものの通販はすでにやっているが、それよりなんぼか儲かると思う。早いもん勝ちやで。

分子生物学の第一人者「がんの対処法もうすぐ見つかる」

   週刊現代の「世界の知性に聞く」第3回は、分子生物学の第一人者ジェームズ・ワトソン氏。ノーベル生理学・医学賞を受賞している。タイトルにあるような「老化防止」について詳しく話しているわけではないが、所どころに注目すべき指摘があるので紹介しよう。

   脳についてどれぐらいわかっているのかという質問に対して、こう話している。<「いま、脳の老化について唯一の糸口となっているのは、『運動する人はしない人に比べて認知症を発症する人が若干少ない』ということです。運動をする人はまた、がんを発症する割合も約30%少なく、ある種の糖尿病になる可能性も少ないことがわかってきています。(中略)
   また、糖尿病の治療薬はアルツハイマー病の発症を遅延するという研究報告もあるため、うまくいけば脳の機能を高い状態に維持するための、最初の薬になるかもしれません」>

   がん克服についてはこう述べている。<「がんについてはもうすぐ対処法が見つかるかもしれません。がんは細胞の突然変異により起こされますが、科学はやっと細胞を理解するところまで来ています。たとえば、がん細胞を飢えさせる方法があります。つまり、糖分を控えること。がん細胞は正常の細胞より、より多くの糖分を必要とします。こうしたがんの基本は分かってきています」>

   脳をいつまでも活性化させておくために必要なことを話しているが、ここが私には一番興味深かった。<「大事なのは、自分にとって何が重要かを判断することです。例えば85歳の人にとって重要なことは何でしょうか? それは脳を生き続けさせることかもしれません。あるいは歴史が好きな人や、経済学者になりたい人にとっては何が重要か。そして、自分にとって重要なことを判断したら、過去から最良のものを学び、打ち込み、思考することです。
   そしてその際、何が必要かと言えば、人はもっと『なぜなのか?』という疑問にフォーカスすべきなのです。私の野心は科学的偉業を成し遂げて有名な科学者になることでした。アインシュタインを除けば、今、私はダーウィン以降では最も有名な科学者でしょう。しかし、有名になったからといってそのことを気にかけてはいません。いまも、科学的問題をいかに解決するかを考え続けながら生きているのです」>

   脳を老化させないためには常に「?」をもち、考え続けること。あたりまえだが、たしかにその通りであろう。

胸くそ悪い「おもてなしの心」そんなもの日本人はとっくに忘れた

   閑話休題。滝川クリステルがIOC総会のプレゼンテーションでいった「お・も・て・な・し」という言葉が盛んに取り上げられている。おもてなしは日本人の美徳。外国から来た客人に日本人はおもてなしの心を持って接している等々。

   私などは、この言葉を久しぶりに聞いた気がする。客からカネをふんだくるための上辺だけの『おもてなし』は溢れているが、日本人の日常生活からおもてなしの心などなくなって久しい。たしかに、中国や韓国のぶっきらぼうで客を客と思わない接客態度に比べれば日本は比較的ましではあるが、今の年寄りにも若い奴らにも「おもてなしの心」などあるとは思えない。

   ひところ流行った「もったいない」「絆」という言葉もそうだ。今の日本人から失われているから、それを取り戻そうというならわからないでもないが、東京五輪で来る外国人はおもてなしを期待していると裏切られると思う。

   タレントがその場限りの美辞麗句を並べただけなのに、テレビに出てくる連中が「日本人は昔からそいうものを持っていたのよね~」なんていっているのを聞くと胸くそが悪くなる。どこにそんなものがあるんでござんしょう。

   安倍首相、消費税を上げるならいっそ「おもてなし税」とでも名付けたらどうだろう。わけがわからないが、案外スンナリ受け入れられるかもしれないよ。

奇天烈健康法どこまでホント?「シャンプーやめると、髪が増える」って…江戸時代にもハゲはいた

   いま巷には奇妙奇天烈な健康法を記した本が数多ある。『週刊新潮』はそうしたものが信じられるのかと、おおいなる疑問をもった特集を組んだが、その結果やいかに。

   「クリニック宇津木流」の宇津木龍一院長が書いた『シャンプーをやめると、髪が増える』はどうか。「おおもりクリニック」の大森喜太郎院長はシャンプーが発明される前の江戸時代にハゲはいなかったのか?と疑問を呈し、シャンプーで傷むほど人間の頭皮はヤワじゃないとバッサリ。作家の五木寛之さんは、自分は髪をめったに洗わないからこの年でもふさふさしているのだとあちこちで書いているが、これはどうなるのか。

   お次は一世を風靡した南雲式ダイエットはどうか。「ナグモクリニック」総院長の南雲吉則氏は、ダイエットするために「一日一食」を実行。当然ながら体重はみるみるうちに減ったという。愛知学院大の佐藤祐造客員教授は、数回に分けて食べるよりも一気にどか食いすると太りやすい。また1日1回の食事だと極端に血糖値が上がるため、インスリンの分泌量が増え、動脈硬化が進む恐れがあると、これもバッサリ。

   では、『油を断てばアトピーはここまで治る』を出した下関市立市民病院小児科顧問の永田良隆医師についてはどうか。永田医師によると「肉、卵、牛乳、植物油といった高脂肪、高タンパクの食物を避け、白米、麦ごはん、魚介類、大豆製品、緑黄色野菜、根菜類、海草類、芋類などをとり、短期的にステロイド剤を併用すれば、アトピーを治せる」という。

   これに対して、「中山皮膚科クリニック院長」中山秀夫氏はアトピー皮膚炎の重症患者を調べたところ、87%がダニに反応する抗体ができていて、正確なダニ対策で88%の人が治った。だから食事療法は根本的な解決策ではないと反論している。へえ、ダニ対策すればアトピーは治るのか。だからフトン掃除機のようなものが売れているのかと、何となく納得する。

   寄生虫の研究で有名な藤田紘一郎東京医科歯科大学名誉教授が著した『50歳からは炭水化物をやめなさい』はどうか。藤田名誉教授によると、炭水化物をとらなければボケもしないというのだが、東京都健康長寿医療センター研究所の新開省二研究部長は、5年、10年にわたって影響を調べていないので、一般的に効果があるかどうかの根拠に欠けていると反論。炭水化物をとらないのは栄養バランスがよくないので奨められないとしている。

   この中で、比較的高評価と思えるのが『病気にならないたまねぎ氷健康法』だ。これは料理研究家・管理栄養士の村上祥子氏が著したものだが、たまねぎは血流をよくするので1日50グラムを食べれば効果的だとし、たまねぎをピューレ状にして製氷皿で凍らせて食せば、血糖値は下がるし足のむくみなども解消されるという。反論もあるが、それは1日に食べる量が少なすぎるというものだから、もっと食べればいいのだろう。強壮効果もあるというからやってみたいが、胸焼けがしそうだ。

   ザッと見てくると、バランスのいい食事を摂り、身のまわりを清潔にしておくことが健康でいるために必要なことだということはわかる。私のように毎晩暴飲ばかりしているのは、緩慢な自殺だということもわかってはいるが、わかっちゃいるけどやめられないのが人生ではある。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか