2024年 4月 24日 (水)

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奇天烈健康法どこまでホント?「シャンプーやめると、髪が増える」って…江戸時代にもハゲはいた

   いま巷には奇妙奇天烈な健康法を記した本が数多ある。『週刊新潮』はそうしたものが信じられるのかと、おおいなる疑問をもった特集を組んだが、その結果やいかに。

   「クリニック宇津木流」の宇津木龍一院長が書いた『シャンプーをやめると、髪が増える』はどうか。「おおもりクリニック」の大森喜太郎院長はシャンプーが発明される前の江戸時代にハゲはいなかったのか?と疑問を呈し、シャンプーで傷むほど人間の頭皮はヤワじゃないとバッサリ。作家の五木寛之さんは、自分は髪をめったに洗わないからこの年でもふさふさしているのだとあちこちで書いているが、これはどうなるのか。

   お次は一世を風靡した南雲式ダイエットはどうか。「ナグモクリニック」総院長の南雲吉則氏は、ダイエットするために「一日一食」を実行。当然ながら体重はみるみるうちに減ったという。愛知学院大の佐藤祐造客員教授は、数回に分けて食べるよりも一気にどか食いすると太りやすい。また1日1回の食事だと極端に血糖値が上がるため、インスリンの分泌量が増え、動脈硬化が進む恐れがあると、これもバッサリ。

   では、『油を断てばアトピーはここまで治る』を出した下関市立市民病院小児科顧問の永田良隆医師についてはどうか。永田医師によると「肉、卵、牛乳、植物油といった高脂肪、高タンパクの食物を避け、白米、麦ごはん、魚介類、大豆製品、緑黄色野菜、根菜類、海草類、芋類などをとり、短期的にステロイド剤を併用すれば、アトピーを治せる」という。

   これに対して、「中山皮膚科クリニック院長」中山秀夫氏はアトピー皮膚炎の重症患者を調べたところ、87%がダニに反応する抗体ができていて、正確なダニ対策で88%の人が治った。だから食事療法は根本的な解決策ではないと反論している。へえ、ダニ対策すればアトピーは治るのか。だからフトン掃除機のようなものが売れているのかと、何となく納得する。

   寄生虫の研究で有名な藤田紘一郎東京医科歯科大学名誉教授が著した『50歳からは炭水化物をやめなさい』はどうか。藤田名誉教授によると、炭水化物をとらなければボケもしないというのだが、東京都健康長寿医療センター研究所の新開省二研究部長は、5年、10年にわたって影響を調べていないので、一般的に効果があるかどうかの根拠に欠けていると反論。炭水化物をとらないのは栄養バランスがよくないので奨められないとしている。

   この中で、比較的高評価と思えるのが『病気にならないたまねぎ氷健康法』だ。これは料理研究家・管理栄養士の村上祥子氏が著したものだが、たまねぎは血流をよくするので1日50グラムを食べれば効果的だとし、たまねぎをピューレ状にして製氷皿で凍らせて食せば、血糖値は下がるし足のむくみなども解消されるという。反論もあるが、それは1日に食べる量が少なすぎるというものだから、もっと食べればいいのだろう。強壮効果もあるというからやってみたいが、胸焼けがしそうだ。

   ザッと見てくると、バランスのいい食事を摂り、身のまわりを清潔にしておくことが健康でいるために必要なことだということはわかる。私のように毎晩暴飲ばかりしているのは、緩慢な自殺だということもわかってはいるが、わかっちゃいるけどやめられないのが人生ではある。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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