伝わらない「特別警報」庁舎HPや携帯メール見ろって…高齢者「そんなものやってない」
2013.09.18 15:31
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遠くの避難所より近くの2階
そのなかで、京都市は約30万人に避難指示・勧告を発令したが、実際に避難した人は2498人で全体の1%未満だった。この評価について、防災システム研究所の山村武彦所長はこう分析する。
「特別警報の一番の特徴は法律で伝達を義務付けたことです。結果的に伝達はまちまちだったようで、課題は残るが、第1回目にしては一定の評価はできると思います。
というのは、避難しなかった人の中には、避難できなかった人が圧倒的に多かったのですが、特別警報がギリギリに出されたので、かえって遠くへ避難するよりもよかったのではないでしょうか。遠くの避難所より近くの2階ということもありますから。
ただ、伝達の方法としては、命を守る行動で何をすればいいのか、状況別にしっかりとレクチャーをすることが必要でしょうね。自分の命は自分で守るという心の準備と日頃から確認作業を含め避難の訓練をしておくといいと思います」
ジャーナリストの萩谷順も「先日、名古屋市で100万人の市民に避難勧告が出されたが、皆さん戸惑った。結局、一人ひとりが避難場所について考える必要があるということですね」と指摘する。
文
モンブラン