2024年 4月 24日 (水)

「フライデー」よ!前田敦子・尾上松也なぜ張り込まぬ…相変わらずAKBに遠慮?

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芸能人、政治家、官僚、大企業の経営者…撮って撮って撮りまくれ

   今しみじみ『フライデー』を見ている。表紙右上のタイトルが「東京五輪を楽しもう!」と「香川照之『数字を取れるドヤ顔』目撃撮」「『あまちゃん』能年玲奈に岩手は救われた」。ウリと思えるのは、グラビアの「オール新撮 今井メロ『ザ・SMヘアヌード』」と「『美人過ぎた新座市議』立川明日香ハダカで告白」であろう。フライデー最大のウリである張り込みネタがどこにもない。たしかここ数週間、話題になる張り込みネタはなかったように記憶する。

   たしかに最終回のTBSドラマ「半沢直樹」で見せた香川の「土下座シーン」は圧巻だった。屈辱に歪んだ顔、膝に棒でも入っているのではないかと思わせるほどポキポキと音がしそうな足の折り方は、主役の堺雅人を完全に食っていた。言い換えれば、そこしか見所がない平凡でご都合主義のドラマだったということだ。続編を作るぞ!という終わり方だったが、次はこれほどの評判にはならないのではないか。少なくとも私は見る気が失せた。

   東京五輪に関心があるのは、ひと儲けしようと胸算用するゼネコンやそれにたかる政治屋だけではないのか。汚染水問題を含めた福島第一原発の処理が進まなければ、中国や韓国、それに放射能に不安をもつアスリートたちが出場回避して、モスクワ五輪の二の舞になるのではないかと、私は危惧している。

   話を戻す。フライデーはなぜ張り込み写真を撮れなくなったのだろう。スポーツ紙が報じた「前田敦子と尾上松也が真剣交際」が話題になっている。一部には前田のCDの売り上げが悪いための話題作りとの見方もあるようだが、新鮮なカップルではある。フライデーはAKB48の写真集などで儲けさせてもらっているから、AKB48スキャンダルは御法度である。だが、前田はAKB48を卒業したのだからできないわけではなかろう。

   「ハリコミ日記」という名物連載がある。決定的な写真を撮れなかったこぼれネタを集めた張り込み班の裏話が載っているので、毎回面白く読んではいるが、今週そこに登場するタレントにそれほどの大物はいない。私が思うに、今のフライデーの「力」では、ジャニーズ事務所や芸能界のドンのいるバーニングプロダクション、そして秋元康が率いるAKB軍団とは『勝負』できない。いや、できるのだが、編集部が半分諦めているため、気力・知力を出せないのではないか。

   私が週刊現代編集長のとき、「ヌードもニュースだ」というキャッチを作ったことがある。フライデーは「スキャンダルはニュースだ」という写真誌の原点に返って、芸能人だけではなく、政治家、官僚、大企業の経営者を撮って撮って撮りまくってほしいと思う。

   フライデーで面白かったのは「イチローが愛する名店」だった。和牛鉄板焼きの東京・新橋の「ホーン」。イチローが川﨑宗則や青木宣親を連れてくるという東京・西麻布の「お菜屋 わだ家」などが載っている。西麻布のほうは行ってみたいな。

逢坂はるな初々しいヌードお薦め!意外に豊かな胸、見事なヘアなかなかの迫力

   今週の軟派記事。『週刊ポスト』は「動く女性器『診察』『触診』『性教育』『オーガズム指導』『整形手術』すべて無修正」と「楽して快感『ラブグッズ』性愛術」だ。動く女性器とはyoutubeにアップされている動画の中に、性教育や手術のために、そのものズバリが映っているものがあるという紹介記事である。もう一本は大人のオモチャの紹介。失礼ながら知恵はあまり使っていない企画である。

   『週刊現代』は東京・神楽坂の「風俗資料館」にある「淫靡と背徳のエロス」を紹介している。今ごろ淫靡などという字が読めるのかと心配になるが、たしかにこの字でなくては、この陳列物の『匂い』は表現できないかもしれない。

   私は不案内だが、逢坂はるな(元は違う名前で出ていたそうだ)という元AKB48のメンバーで、2009年に卒業してDVDなどで活動している彼女(20)の、まだ初々しいヘア・ヌードが袋とじになっている企画はお薦めだ。どうしてどうして、意外に豊かな胸と見事なヘアを堂々と見せている見開きなど、なかなかの迫力である。

『あまちゃん』名セリフうまい!「逆回転、できないもんね、人生は」「生きてるだけで儲けだべ」

   NHK朝ドラ「あまちゃん」が終わってしまう。ペットロスならぬあまちゃんロスの人が急増するのではないかといわれるほどの人気だったが、週刊文春はこのドラマの中で使われた「名セリフ」を紹介している。いくつかあげてみよう。

「田舎がイヤで飛び出したやつって、東京行ってもダメよね。逆にさ、田舎が好きな人っていうのは、東京に行ったら行ったで、案外うまくやっていけんのよ、きっと。結局、場所じゃなくて、人なんじゃないかなって思う、最近」
「逆回転、できないもんね、人生は」
「飛び込む前にあれこれ考えたって、どうせその通りにはなんねえ。だったら何も考えずに飛び込め! 何とかなるもんだ」
「向いてないけど、続けるっていうのも才能よ」
「悪いようにしないからって、悪い奴のセリフだよね」
「生きてることにわけなんてねえべ。生きてるだけで儲けだべ」
「うるさい、何も言うな。うるさい、もっと泣くぞ」
「ただいまも言えない娘に、お帰りが言えますか」

   「じぇじぇじぇ」という感嘆詞も大いに流行した。「半沢直樹」の「倍返し」、滝川クリステルの「おもてなし」のうちのどれかが今年の流行語大賞になるのではという下馬評があるようだ。私は断然「じぇじぇじぇ」だ。

「田村淳」相当な覚悟いりそうな西村香那さんとの結婚生活

   週刊文春では「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(39)の結婚相手で、元モデルの西村香那さん(29)の『過去』を報じている。彼女は2001年にモデルデビューし、雑誌『ViVi』専属モデルオーディションでグランプリを獲得した。だが、雑誌ではあまり人気が出ず、化粧品のモデルなどをしているときにA氏と知り合い1年ほど交際していたという。

   一緒にいる間に彼女はキャバクラで働き始め、やがて朝帰りすることも多くなったという。A氏が語る。<「店の店長と交際してると友人から聞きました。それで愛想が尽きて、だったらB子(当時付き合っていた別の女性=筆者注)と付き合おうと思い、ある日の朝方に別れを切り出しました。そしたら彼女が『別れたくない』と、泣きながら包丁を取り出して、『別れるくらいならアナタを刺して私も死ぬ』って。一緒に住んでいた友達が止めてくれたので大事には至りませんでしたが」>

   田村は香那さんと交際する前は、藤崎奈々子、若槻千夏、中越典子らと噂になり、1度付き合っていた香那さんと別れた後には、安室奈美恵やモデルの矢野未希子と付き合っていたという。「昨年春頃に矢野と破局した後、包容力のある香那さんへの思いがぶり返したのでしょう」(芸能記者)

   田村も彼女との結婚生活には相当な覚悟がいりそうである。

何か問題でもあるのか?藤原紀香の正論「秘密保全法反対」

   美人の誉れ高い藤原紀香(42)がブログに掲載した「檄文」が芸能界に波紋を呼び起こしていると週刊文春が書いている。<「みなさん、『秘密保全法』って知っていましたか? 知らない人が多いので、今日はダイアリーに書いています。

   放射能汚染、被曝などのことや、他に、もし国に都合よく隠したい問題があって、それが適用されれば、私たちは知るすべもなく、しかも真実をネットなどに書いた人は罰せられてしまう。

   『国の情報は公開が大原則のはず』。そうですよね、国民の知る権利があると思います~最後に『いま一人一人が自分の声を上げないと』」>

   <秘密保全法は、外交や安全に関わる機密の漏洩防止のため、安倍政権が成立を目指しているものだ>(週刊文春)が、それについて彼女が反対することになぜ不都合があるのか、私にはわからない。週刊文春は、彼女の『正論』を朝日新聞、毎日新聞、赤旗が取り上げたことが気にくわないのか。

   話は紀香の発言に所属事務所が頭を抱えていると、あらぬ方向へ結論をもっていく。<紀香の所属事務所はバーニング系の「サムデイ」。バーニングの周防郁雄社長は、日頃から「タレントが色のつくような振る舞いをしてもらっては困る」と紀香の言動に眉をひそめています。紀香は「私は由緒ある藤原家の血筋を引く女」と周囲に語るなど元々プライドが高く、国民的女優として売れてからは、芸能界の育ての親である周防氏の言うことを聞かなくなった」(事務所関係者)>

   大新聞が「秘密保全法」の危うさを知っていながら、紙面で大きく取り扱わず、反対キャンペーンもしないことが問題の根底にある。タレントの言葉を引用しなければこの問題を論じられないというのでは、情けなくて涙が出てくる。

安倍首相の目論見に気を付けろ!外国で既成事実作り―中国挑発、原発再稼働、集団的自衛権

   安倍首相は日本ではやることがないから、外国へ行っては放言を繰り返している。ニューヨークを訪問中の安倍はウォール街の証券取引所で講演して、金融関係者らを前にアベノミクスを売り込み、こういったという。

「Buy my アベノミクス」

   一国のトップが株のセールスをやることがなぜ日本で問題にならないのか。物価上昇、消費税増税、円安の行き詰まりなど、日本経済はまだまだ先行き不透明である。彼がそういっても、日本の株式市場がたいして反応しなかったのはひと安心だ。それは彼の言動への信用がないからに他ならない。

   五輪招致のプレゼンで「汚染水は完全にコントロールされている」という嘘をつくトップの言葉は、日本の信用を貶めることになったはずである。中国に対する挑発、原発再稼働、集団的自衛権容認など、海外で既成事実を作ろうという安倍首相の目論見をメディアは座視していてはいけない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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