<林修先生の今やる!ハイスクール>
見直しました林修センセイ!葉加瀬の「音楽講義」にいい質問連発…教わるのも上手なんだ

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   「イロモノに冠番組って大丈夫かよ…」なんて思っていた自分をどやしつけたい。お、面白いじゃねーか、この野郎!「今でしょ」の林先生が教壇を降り、各界の著名人たちの講義に耳を傾ける。この日の講師は、作曲家でヴァイオリニストの葉加瀬太郎で、林先生と並んで授業を受ける「ご学友」は博多大吉だった。

プロの講師として嫉妬「たとえ話がうますぎる」

   芸術家で、興が乗ると止まらなさそうな講師とひねくれ系の生徒二人の組み合わせからは、どことなく引き笑いの香りが漂う。ところがどっこい、葉加瀬太郎の解説がめちゃめちゃわかりやすい。今すぐ「課外授業ようこそ先輩(NHK)」にオファーしたいレベルである。

   「音楽家の社会的地位を表す指標としてカツラがある」というネタを皮切りに、作曲家の人間性と作品とのリンクを次々に説明していく。「神からのギフトを垂れ流すモーツァルトは、野球で言うところの長嶋」「禁欲的にレンガを積み重ねるヴェートーヴェンは哲学家的」など、磨かれたワードセンスが光る。

   林先生は嫉妬を隠せない。「自分より上手な例えを他の人がすると、落ち込むんです」。すかさず、「葉加瀬さんが巧いこと言いすぎて林先生がイライラしてます」と大吉が突っ込む。一連の流れの安心感といったら…もうこれレギュラー化したら?(手のひらクルッ)。

初の冠番組「お試し放送」合格!10月から「お願いランキング」でコーナー化

   何よりこの回はゲストが良かった。「パフォーマンスも説明も一流」と林先生(プロ講師)を唸らせる葉加瀬太郎のインテリジェンスは本物だ。芸術や歴史を紐解くという趣旨の番組にありがちな、掴み(インパクト)重視で誇張の過ぎた表現が目立つという事故なしに、クラシックの敷居をひょいと下げる。話し手も聞き手も、正しく伝えようと言う気持ちがあるのがまた良い。

   自分が目立ちたいという気持ちから、講師をおちょくったり、説明をさらに過激なものや身近なものに引き寄せたり(音楽家をお笑いやら司会者やらに例える)したら台無しになるということを、しっかり了承している大吉も心憎い。

   「クラシック全般大好き!も良いけれど、まずは自分と合う作曲家を探して聴きこむところから始めよう」という最後のまとめも良かった。生き方が作品に出るという話とまとめが綺麗につながり、視聴者としても気分が良い。2か月限定のレギュラー放送中のこの番組、10月7日以降は「お願いランキング」の1コーナーとして残る予定らしい。

   お試し放送の評価は及第点ということか。質問をすることで話し手の面白さや凄味を引き出すというのは、得難いスキルなのだと実感した30分だった。俺が、俺がの雛壇芸人よりも、メイン司会者にずっと近い頭の使い方・喋り方をしている林先生ゆえに「冠…イケるかも」とスタッフが考えたのも納得です。

   ひとつだけ難点を挙げるとすればタイトル、去年、日本テレビ系のゴールデンでやっていた「なるほどハイスクール」に似すぎてませんか?「どこかで聞いたことあるんだけど」感が、なんか惜しいんだよなぁ。(テレビ朝日系9月24日深夜1時21分~)

(ばんぶぅ)

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