「ブラック企業」泣き寝入りもうゴメン!対抗手段知って「取り戻せ残業代」「守れ命」

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   「長時間労働」「パワハラ」「残業代なし」「自社製品の購入の強制」「退職させない」…などがブラック企業の典型だろう。しかし、多くの人が「文句を言うとクビになる」「辞めたら次の仕事がない」などの理由で泣き寝入りしている。ブラック企業に対抗する手段はないのか。

社用パソコンのログイン・ログアウト、メール記録プリントアウト

   旅行会社に正社員で務める飯島恵子さん(仮名)は入社して5年、添乗中で社長のメールに速攻で返事を打つ事が出来ないことがあった。以後、社長から怒鳴られ続け、月100時間以上にもなる残業代の請求をすると「ウチは年俸制なので日曜祭日もなければ残業代もない」と社長に突っぱねられた。

   困り果てた飯島さんが見つけたのはインターネットのホームページ、社会保険労務士などが作るNPO法人「労働者を守る会」だった。そこで残業代を取り戻すためのアドバイスを受けた。まず、残業実態の証拠集めだ

   (1)会社の自分用のパソコンのログインとログアウトの履歴データの全プリント。この会社にはタイムカードもなかったが、パソコンの立ち上げとシャットダウン記録から大まかな勤務記録わかる。

   (2)会社のパソコンからの業務メール送信記録。メールを送った時間には仕事をしていたと判断される。

   この2つを証拠に飯島さんの残業時間を割り出すと115時間を超えた月もあった。過労死ラインの80時間を大きく上回り、残業代金の総額は500万円を超えた。飯島さんはこの証拠を元に、これから会社との交渉に入る。

   このほかにも、出退社時間に家族や知人に送った「いま会社についた」「いまから帰る」というメールも長時間労働の証明になる。

   残業代のトラブル以外の不当労働行為にはどんな対処法があるのか。板倉由美弁護士は「商品の購入ノルマは購入しなくても何ら違法ではありませんし、断っていいことです。退職を申し出に対し損害賠償を迫るのは脅しに過ぎません。就労者がいなくなった事でどれだけの損害なのかは、会社側が立証できませんから、賠償を請求することはできません」

ここで見破れ悪徳会社!3つのポイント

   応募や入社前にブラック企業を見分けるポイントもある。一見高そうに見える給料でも、そこに基本給だけでなく残業代や各種手当が含まれた金額だったら要注意。こき使うだけこき使ったうえでの給与額ということである。従業員数に比べて募集人数が多すぎる会社も危ない。次々と従業員が辞めているのだ。意味不明のカタカナ業務や肩書はきつい仕事をごまかすためと知れ。

   とにかく、ブラック企業は従業員の法律や権利の無知に付け込んでくる。労働基準局や弁護士会などが主催する法律相談室を積極的に活用することだ。

(磯G)

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