鈴木砂羽・柳原可奈子「京都・嵐山」紅葉直前!濃厚プリンとふわふわ豆腐料理に感動
<だけど食堂(朝日放送・テレビ朝日系10月6日)>番組名がそもそもそうなのだけれど、「だけど」がキーワードのグルメ&小旅行です。案内役は「女優だけど庶民的」の鈴木砂羽さん、「ぽっちゃりだけど脚が細い」タレントの柳原可奈子さんです。ね、「だけど」でしょ。この2人が「駅から遠い」「店がせまい」「看板がヘン」「見た目がまずそう…」だけど美味しいお店を訪ねていきます。
京言葉で「にぬき」とは…
この日は京都・嵐山です。台風で大きな被害を受けたところですが、京都の紅葉と言ったらやっぱりここでしょうね。
砂羽「嵐山に来ると写真撮るとか、景色見るとかじゃない。きょうは『だけど食堂』だから食べちゃおか」
可奈子「そうしちゃおう、そうしちゃおう」
渡月橋を渡ってメイン通りに入ると、さっそく食いしん坊虫が動き出しました。砂羽さんが見つけたのは「新八茶屋」。お茶屋さんですが、抹茶を使った冷たいお菓子も売り物でした。プレミオピスタチオのジェラード(500円)、抹茶アイス(300円)をいただきます。抹茶の香りが際立っていて、砂羽さん「う~ん」と声もなしです。ちょっと先に行くと「ゆばチーズ」(300円)の張り紙を見つけました。
砂羽「京都といえばゆばだわな。知ってた?」
可奈子「知らなかった。なんでゆばなんだろうなと思って食べてた」
砂羽「可奈ちゃん、京都のこと結構知らないね」
可奈子「うん」
熱々のコロッケを「アチッ、アチッ」なんてほおばりながら、弥次喜多のような2人の嵐山はさらに続きます。
「竹林の道」を抜けて「絶品プリンが食べられるん『だけど』ガレージで営業しているお店」というのが、1軒目の「だけど食堂」です。「こだわり卵専門店たまごや」の看板を見つけました。ただの庭先です。その庭の一角にベンチのようなものがあるだけで、お店らしいものは見当たりません。聞けば、息子さんが卵の生産・販売をやっていて、お母さんがプリンを作って売っているのだそうです。ベンチに座ると「赤にぬき」(100円)と「プリン」(320円)がお盆に乗って出てきました。
お母さん「このあたりではゆで卵のことをにぬきというんです」
京言葉でゆで卵は「煮抜きたまご」なのでした。赤にぬきというだけあって、赤身の強い黄身です。プリンも濃厚そうです。
砂羽「このまろやかさは、ちょっと食べたことない。どうよ、このプルプル」
可奈子「おいしい。スプレっぽいね」
家の前に1台のタクシーが止まりました。実はお父さんはタクシーの運転手で、仕事を終えて帰ってきたのでした。すると、お母さんは「お店撤収」なんんて言っています。そうなのです。2人がゆで卵とプリンを食べていたのは、お父さんのタクシーの駐車場だったのです。だからガレージのお店…。あははは、なんとなく愉快ですね。
近衛文麿の旧別邸で味わう湯豆腐の穏やかさ
ボートでデート中のカップルを冷やかしたりしながら、大堰川沿いをいくと、きょう2軒目の「だけど食堂」です。「行くのは大変『だけど』また行きたくなる豆腐料理店」です。たしかに、上り道、上り階段が延々と続きます。ようやく到着したのは、うっそうとした木々に囲まれた豪奢な日本家屋でした。戦前の首相・近衛文麿の別邸だったところで、さすがに風格が違います。
2人がいただいたのは「松籟コース」(4830円)。八寸盛りに始まって、京野菜のゼリー寄せ、はもの梅肉、湯豆腐などが食べられます。もちろん、ふわふわでとろりとしたお豆腐がメインになります。
砂羽「あら、もうなくなっちゃいました。あっという間に口に中から消え去りました」
可奈子「繁華街の荒れた若者たちに食べさせてやりたいね。心が穏やかになりますよ」
まだちょっと早いのですが、秋も深まれば窓にきれいな紅葉が広がるお屋敷のぜいたくなひと時でした。
涼