お祭り終って「定食」に戻った朝ドラ…期待裏切ってくれない物足りなさ!見どころはうまそうな料理だけ?
<ごちそうさん 第1回~第7回>(NHK総合)

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   あんなに一世を風靡した「あまちゃん」の後釜はさぞや大変だろうと同情してソンした。視聴率では「あまちゃん」を凌駕して22パーセント越えだ。1週間ちょっと見て決めつけるのは早いが、けたたましかった前作よりずっと昔の朝ドラ的な内容に戻った。つまり、1人の女を巡って周囲がチヤホヤハラハラする話である。
   第1週の子役演じる卯野め以子(豊嶋花)が食いっぷりも達者で楽しめたが、杏になってからはどうも落ち着かない。大正時代にこんな大女がいたっけと感じるし。しかも、妙に唇を尖らせる表情がワンパターン。朝ドラの女学生仲間は「おひさま」でもそうであったが、何でいつも3人なのだ。コックの父ちゃん・大五(原田泰造)、しっかりものの会計きりもり母ちゃん・イク(財前直見)の組み合わせも予想通りで、期待を裏切ってくれないのが物足りない。
   下宿人に帝大生の西門悠太郎(東出昌大)がやってきてからはドタバタと事件が起こるのだろうが、本郷の下町もどきのセットがチャチで、既視感があり、よほど話を面白くしてくれないと見続けるには努力がいる。ただし、プロが作っているらしい料理の数々はハリボテでなく本当にうまそう。また、大正ミシュランとでもいいたい、新聞記者が書いた洋食屋・開明軒の料理批判の記事が面白く、当時のモダニズムのディテールをうまく取り入れれば、間口が広がって話に幅が出よう。杏はもっと演技にデリカシーを出さねば。(放送2013年10月8日8時~)

(黄蘭)

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