終戦直後、GHQで同胞監視していた日本人検閲官―2億通の手紙開封して闇取引と共産党員チェック

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   アメリカによる「盗聴」「監視」が国際社会で問題化しているが、日本ではとくに誰もたいして気にしてないようだ。これがもし中国や韓国のやったことなら大騒ぎになっているだろう。

   クローズアップ現代も日本の検閲を取り上げたのだが、ずいぶん古い話で、終戦直後のことだ。連合国総司令部(GHQ)によって終戦直後から4年間にわたって、2億通の郵便が検閲されていた。検閲された手紙には検閲印が押されていたが、なんのために検閲してるのかはわからない。そこでは何千人もの日本人郵便検閲官が同胞の監視活動をしていたという。

東大生、京大生、有名文学者などが従事

   最近になって当時の雇用者リストが発掘され、関東地域だけで述べ4000人の検閲官がいたことが判明した。東大、京大をはじめとする有名大学の学生、後に文学者として活躍するなど優秀な人材が少なくなかった。作業はアメリカ型の成果主義で、優秀な人は一般的な給料の倍ぐらいを得られたという。検閲官たちは、同胞を監視してアメリカに売り渡した後ろめたさから、公に存在を明かすことはまずなかったが、リストをもとにした調査で重い口を開く人が出てきた。

   元検閲官の87歳男性は、アメリカが一番気に掛けていたのは「闇取引」だと証言する。武器の流通や物価を混乱させる闇市情報などである。それに関連する単語を手紙から見つけ、その情報を元に摘発が行われたという。以前は陸軍経理学校に通っていたというこの男性は、「敵国の米軍に協力するのは嫌だった」が、「お金がないのでしょうがない」「これも戦争に負けたせいだ」と割りきって、事務的に手早く仕事をこなしていたと話す。また、「共産党員の動向はことごとく報告しました」という。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2013年11月5日放送「知られざる『同胞監視』~GHQ・日本人検閲官たちの告白~」)

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