椎名桔平「微笑みたたえた物静かな刑事」に存在感…パンチ不足の印象で低視聴率惜しい!
<刑事のまなざし 第5回>(TBS系)

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   第1回以後数回は寝ぼけたようなドラマだなあと魅力を感じなかったのだが、今回はわりに意図するものがはっきりしていて見どころはあった。元少年鑑別所の法務技官であり、43歳で警察官に転身した夏目信人(椎名桔平)が、かつてのキャリアを生かして事件の関係者をじっくりみつめ、真実を突き止める人情刑事物語だ。
   第5回は父子家庭の父親が殺され、死体を目撃した子供がショックで入院する。警察は同じマンションに住み、少年時代に殺人を犯して服役した過去のある伸一とその姉(星野真里)と娘の一家に疑念を持つが、夏目は2日間だけの約束で真相を調べて歩くのだ。伸一はかつて少年鑑別所で自分が担当した男だったからだ。
   今はやり(?)の児童虐待ものであるが、親から虐待されて育った人間が、今現在虐待されている他人の子供に抱く感情がベースにあり、それが結果として事件を起こしたという連鎖に、暗くてやるせないが、あり得るかもしれないと思わせたのである。
   優しい顔の椎名桔平が、自分でも寝たきりの娘を持つ哀しい父親であるにもかかわらず、常に微笑みをたたえた物静かな刑事に扮していて、そこそこの存在感を醸し出す。ドラマとしてはその優しさがパンチ不足にも通じていて視聴率はあまりよくない。だが、午後8時台の時間帯のミステリーとしては、毒々しくなくてよい。願わくば「トッカン」で売り出した北村有起哉をもっと活躍させてくれ。(放送2013年11月4日20時~)

(黄蘭)

採点:0.5
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