老人よ肉を食え!メタボ対策行き過ぎで栄養失調の高齢者…脳卒中、心臓病、認知症のリスク増大

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   「メタボ撲滅!」の掛け声勇ましく、肉・脂質、栄養過多の西洋風食事から野菜、和食、薄味への転換をはかる国民的運動が行われてひさしい。しかし、そのウラで高齢者の栄養状態はよろしくない傾向があるという。栄養不足になると、脳卒中、心臓病、認知症を起こすリスクが増して元気に暮らせない。

   栄養不足でも、とりわけ目立つのがタンパク質の不足だ。タンパク質は肉をはじめ、魚や大豆、乳製品などで摂取できるが、メタボが強調されるあまり、高齢者の間には肉は反健康だといった理由で、嫌肉・反肉傾向が見られるらしい。「肉を食べるとコレステロールが上がってしまう」「年を取ると肉より魚のほうがいいんじゃないか」というわけだ。

専門医「心筋梗塞や糖尿病、腎臓病などがある人は節制」

   肉はタンパク質やその他の栄養を効率的に摂取できる食い物である。最近は高齢者の肉離れの弊害が目立つようになっている。40~74歳の年齢層にメタボ予防のために肉を食べすぎるなと訴える一方で、介護予防の観点から、65歳以上に対して肉の積極的な摂取を呼びかけている。高齢者向けの栄養指導の現場では、「毎日、肉を食べてください」と指導すら行われている。

   肉を食うべきか食わないべきか65~74歳ではダブルスタンダードになっているようである。葛谷雅文・名古屋大学大学院教授は「心筋梗塞や糖尿病、腎臓病などがある人は節制が必要で、年を取っても好きなだけ食べていいというわけにはいきません。医師の指導を受けて、継続すべきです」と話す。

   高齢者の低栄養のリスクもあることから、栄養の過不足については自分の年齢だけで決められるものではなく、「ケースバイケースで考えていくべきだ」などとしている。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2013年11月12日放送「高齢者こそ肉を!?~見過ごされる高齢者の『栄養失調』~」)

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