ポール・マッカートニー公演に行ってきた!「伝説」が目の前で生演奏している不思議

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   なんだか今週はレジェンドづいている1週間だ。のっけから大げさでおかしな日本語でごめんなさい。それでなくても「光陰矢のごとし」なわけですが、この120時間は生ける世界遺産と呼ばれる人と同じ空間をともにし、100年前に作られた戯曲に胸躍らせ、世界中で何万人といるファンが独自に作品解釈を始める映画シリーズに出あった。といっても、最後はテレビで映画をみただけだけど。

「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」…同じ1日24時間なのにまるで違う感性

   月曜日にポール・マッカートニーの東京公演初日に参戦したことが大きい。通常のチケットが入手できず、旅行会社の抱き合わせ商品的な、ツアーシャトルバスとカフェ1ドリンクサービスチケットがついて通常チケット価格よりも5000円ちょい増しという商品を入手した。

   ところが、東京駅から東京ドームまでのシャトルバスは最終がなんと16時!そんな時間のバスに乗れるわけないじゃ~ん。開場は17時で開演は19時なのに…。なんだか詐欺にあったような気分だ。でも、妙にテンション高く家族でコンサートに参戦。会場ではいい年したおっさんおばはんがニコニコしながらグッズを手に入れようと長蛇の列を作っている。こんなに笑顔の中高年の集団を見ることはそうはあるまい。

   そして、約3時間におよぶコンサート。すべてを忘れまいと全身全霊でコンサートに集中した。演奏曲目の中に「オブラディ・オブラダ」「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」が出てくる。30代にとっても、これらの曲はもはや世界の民謡レベルに値し教科書に載る曲というイメージだ。でも、それをステージの上で歌っているポールが作ったのだと思うと感慨深い。

   もはや当たり前というか、人類共通の曲と思えるものも、しょせんは誰かさんが作ったのだということ。私たちと同じように24時間の1日を生き、同じように朝ご飯を食べたり友達と話をしたりしている人間が作り上げたものなんだ。ということを改めて思い知らされた。そう考えると、ポールの生歌に鳥肌がさらにブツブツと立った。

もう一つのレジェンド体験…舞台「ピグマリオン」100年前に書かれた「マイ・フェア・レディ」の原作

   そんな感動体験から始まった1週間の次のレジェンド体験は、新国立劇場で公演中の舞台「ピグマリオン」だ。「マイ・フェア・レディ」の原作となったバーナード・ショーの劇作である。初演はなんと1913年のウィーン。ストーリーは「マイ・フェア・レディ」と若干結末が異なっているものの、とても100年前の作品とは思えないほどに面白い。

   100年前もきっとおなじように観客は笑っただろうし、100年前も役者はこの膨大な台詞に本当に舌が回って動かなくなってしまったのではないかと思う。そう、これだって1人の男がパソコンに向かい…じゃなかった、ペンを握りしめ書いたものだ。執筆中に誰もと同じようにトイレに行きたいな~、お腹空いたな~なんて思ったこともあっただろう。

   そして、テレビでドキュメンタリー映画「ピープルVSルーカス」を見る。これが非常に面白い。「スター・ウォーズ」について、世界中の熱狂的なファンが作品について語るインタビュー形式のドキュメンタリーで、この映画によって人生が変わったと言い、喜々としてグッズ収集や何度も出されるDVDなどにお金をつぎ込むファンが登場する。ところが、話は次第に生みの親ジョージ・ルーカスに向かっていく。エピソードシリーズでそれは決定的なものになる。はたしてルーカスは神なのか、それともさえない三流映画監督なのか。

   世の中にあるものはすべて誰かが作ったもの。与えられた同じ1日という時間の中から生み出されていると考えると、せめて時間をむだにせずに生きようという気持ちにはなる。今年もあと40日を切った。そんな気持ちで日々を過ごしてみたいと思う。

モジョっこ

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