尾野真千子サザエさんはまり役!締め切り追われ結婚できない超売れっ子漫画家…幸せか不幸せか
<長谷川町子物語~サザエさんが生まれた日~>(フジテレビ系)

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   NHK朝のテレビ小説「マー姉ちゃん」は、女優の田中裕子を売り出しただけでなく、あの出不精のサザエさん・長谷川町子がどういう家族の中で育ったのかを知らしめた佳作であった。今回のドラマでは、マー姉ちゃん(毬子)は長谷川町子(尾野真千子)の漫画を出版する姉妹社の社長・毬子(長谷川京子)として主に描かれている。漫画本の体裁が横長で書店に置きにくく、返本の山となるくだりなど、実話ならではの悲喜劇が面白かった。
   また、後半のサザエさんを生み出す苦労は既に聞いたエピソードであったが、前半の、漫画「のらくろ」の作者である田河水泡(三浦友和、好演)の内弟子になった時の顛末を具体的に知らなかったので、この特別な世界の師弟関係がユニークで見応えがあった。マンガといえども非常にクリエイティブな仕事、アイデアが出ず、呻吟して胃潰瘍になった漫画家を筆者は何人か知っている。全国区の朝日新聞連載になって以来の、誹謗中傷の投書も「さもありなん」と思った。それにしても母親・貞子(松坂慶子)の押しの強さは!
   作品に恵まれる尾野真千子はここでもはまり役で、作り出す作品は大ヒットし、有名人になるにはなったが結婚も出来ず、日々締め切りに追われる売れっ子の、幸せなんだか不幸せなんだかわからない女をクッキリと描き出した。作者が亡くなっているのに延々と続いているテレビ版「サザエさん」の権利関係はどうなってるのか。(放送2013年11月29日21時~)

(黄蘭)

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