2018年 8月 19日 (日)

「オリンピック」うまく乗ったが目につくボロ!あんな世の中じゃなかった東京60年代…雑過ぎる時代のディテール
<開局55周年記念二夜連続ドラマスペシャル オリンピックの身代金>(テレビ朝日系)

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   フィクションとしては面白いがこの時代を生きていた人がごろごろいる1964年の東京オリンピックなら、時代のディテールをもっと調べなくちゃいけない。(1)この時代の東大経済学部に女性教授はいなかった。(2)東大女子学生は昭和20年代の進駐軍相手の夜の女パンパンの風俗であるショルダーバッグは絶対に使わなかった。(3)昭和39年の日本人に「デート」という言葉はまだなかった。(4)この時代に「格差社会」という言葉は一般に使われてなかった。
   市川昆が監督・撮影した映画の東京オリンピックをうまくトレースしてCG処理してあり、あたかも主役の落合昌夫刑事(竹野内豊)がその時代にいるように見えるが、ボロも出ている。まあそれには目をつぶって。東京オリンピック目前にあちこちで爆弾騒ぎが起きるが、警察は諸外国への影響が大きいと極秘捜査をする。
   犯人として目を付けたのは、建設現場で兄がヒロポン中毒で死んだ貧しい東北出身の東大大学院生・島崎国男(松山ケンイチ)で、彼は狙われた五輪警備本部最高責任者(岸部一徳)の次男(速水もこみち)の友人、東大女子学生にして落合の妹(黒木メイサ)と恋人関係にあった。島崎を捕まえられない中、五輪開会式が始まり、最後は国立競技場の廊下で、逃げる島崎を落合が狙撃して事件は終息する。60年安保と70年安保の間の年代は、左翼が存在していた時代。農村部の貧しさは確かにあったが、イマイチ説得力に乏しい。(放送2013年11月30日・12月1日21時~)

(黄蘭)

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