なかなか見応え「3億円事件強奪金その後」悪徳刑事・長瀬智也、黒幕・渡部篤郎が素晴らしい劇画ドラマ
<クロコーチ 第9回>(TBS系)

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   荒唐無稽な劇画だが、筆者が今期ずっと欠かさず見続けたドラマである。神奈川県警の一匹狼で脅し賺しは当たり前の、政治家から金を巻き上げる悪徳刑事・黒河内になる長瀬智也が素晴らしい。敵役の元県知事・沢渡に扮する渡部篤郎もさらに輪をかけて素晴らしい。事務所が強くて出まくりの剛力彩芽はいつも反感ばかり買い貶されているが、この作品では、警察庁から県警の捜査1課に転勤してきたキャリア組、清家に扮してトボけた味がなかなかいいのだ。
   昭和の未解決事件の3億円事件は、推理作家でなくても色々想像たくましくしてしまう大事件だったが、ここでは、警視庁の関係者が犯人だったという設定で、それはまずいと、隠蔽工作のために警察管内に「桜吹雪会」という遠山の金さんみたいなふざけた名前の秘密グループが作られる。当時の3億円は既に運用に成功していて数百億円に膨れている。今はその行方が新たな火種となっているのだ。
   9回では、いよいよ当時の犯人が自殺と見せかけ名前を変えて逃がされ、今は高橋(森本レオ)と名乗っているのだが、黒河内と対峙して3億円事件の真相を語りはじめる。穏やかで物静かな森本の語り口が不気味で、いきなりクロコーチをズドンとやるのではないかと見ている方はドキドキだ。一方拘置所にいながら、牢番の警官までが手先の沢渡は、居ながらにして殺人しまくる強烈さ、そのくせ本人はいつもニコニコしていてこれも不気味。演出は中々のもの。(放送2013年12月6日22時~)

(黄蘭)

採点:1.5
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