団塊世代「大量離職時代」彼らはなぜ地域活動・ボランティアで失敗するのか?

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   団塊世代の大量(延長定年)退職時代が到来しているが、会社のくびきから解かれた後の人生にも悩みはつきないようである。いざ自由の身になったはいいが、何をやっていいのかわからない。家にひきこもりがちになって、妻にはいつも家に居られて掃除もできないと文句を言われる――。

   では、会社の代わりに地域社会での交流や活動、ボランティアに生きがいを見いだしてはどうか。しかし、「定年になって、ぽっと地域に入ってもギクシャクしてうまくいかない」といったことになりかねない。

邪魔する「過去の栄光」「成功体験」「かつての肩書」

   定年後に地域社会に入ろうとしても、とけ込めない男性が少なくないようである。そうした男には、モーレツサラリーマン時代の価値観とプライドが邪魔して、あたらしい人間関係が築けないといった特徴があるという。「クローズアップ現代」が「なるほど」「いますよねえ」とナレーションを入れながら挙げた具体例によれば、こんな感じである。ひとつ、過去の経歴を自慢しはじめる。ひとつ、男尊女卑で女性のリーダーがいると不機嫌になる。ひとつ、ウマの合う人間を囲い込んで派閥をつくりたがる。ひとつ、すぐに他人に雑用を押しつける。

   「会社で偉かった、業績を上げた人は妙に自分に自信があったりしますが、そういう自信は地域社会では役に立たないことがある」(松本すみ子・シニアライフアドバイザー)

   「どこのコミュニティを見ても同じで、人気のあるシニアは夢中になって汗をかき、恥をかく人。人気のない人は、肩書や序列を気にして、過去の自慢ばかりしている。アクティブシニアは過去を語らず、いまを語る」(松田智生・三菱総合研究所主席研究員)

   昔の会社でいくら偉かったり、偉い人間と付き合いがあったとしても、それは昔の会社のハナシ。いつまでも偉いつもりでいられても周囲は迷惑千万だ。その会社を辞めればただの人と、謙虚に肝に銘じてもらいたいものである。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2013年12月10日放送「団塊パワーを活用せよ~アクティブシニアが地域を変える~」)

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