ハラハラドキドキの興醒めるリアリティー欠如!見え透いた嘘つく大企業部長、見るからに特許マフィア…陳腐な演出がぶち壊し
<太陽の罠 第1回、第2回>(NHK総合)

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   半分面白いが半分垢抜けない素人っぽい脚本である。脚本コンクールで出てきた大島里美の作。太陽電池関係やアメリカの特許マフィアや勿体ぶった企業人が色々出てくる割にはサスペンスが盛り上がらない。但し、一目ぼれで好きあって結婚した主人公の妻が、実は兄弟がないのに結婚式でお兄ちゃんと呼んでいた男の手先らしいとわかる第2回はちょっと注目度アップだった。
   メイオウ電機知的財産部の長谷川眞二(西島隆弘)はソーラー事業本部部長の村岡(伊武雅刀)を殴り倒した殺人未遂と、特許マフィアにデータを流した産業スパイの両方で警察に追われる。だが、村岡を殺そうとしたのは次長の濱(尾美としのり)で、手柄は自分、失敗は部下におしつける村岡に我慢がならなかったからである。
   逃げる長谷川と、殺人が未遂に終わって、昏睡中だがまだ生きている村岡に気が気でない濱と、2重のハラハラドキドキが同時進行するが、これに妻を信じられなくなった長谷川の心理がからみ、いろいろとややこしい展開になる。筆者に言わせれば、大企業の開発部長にまで出世している村岡が、あんなに見え透いた嘘をつく男に描かれているのはリアリティがないし、企業コンサルタント、実は特許マフィアの手先の澤田(塚本高史)の描き方も陳腐である。
   ただ、今はやりの太陽光パネルの業界の産業スパイが暗躍する現代的テーマには興味がある。尾美と西島は辛うじて合格点である。(放送2013年12月7日21時~)

(黄蘭)

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