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『黒子のバスケ』脅迫男…同じマンション住人「目がうつろで危ない感じがした」

   1年以上にわたって、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画「黒子のバスケ」の作者周辺に脅迫文を送り続けていた男が、15日(2013年12月)に警視庁に威力業務妨害の疑いで逮捕された。

   脅迫文は作者の藤巻忠俊が卒業した上智大学や高校のほか、漫画のアニメを放送したテレビ局、書店、関連グッズを売るコンビニにも届き、400通という執拗さだ。身元をたどられやすいメールではなく、郵送という周到さだったが、犯人を割り出したのは防犯カメラの映像だった。

23日からの全国高校バスケ(ウインターカップ)狙う

   逮捕された男は大阪市東成区のワンルームマンションに住む職業不詳の渡辺博史容疑者(36)。警視庁によると、「ごめんなさい、負けました」と語り、動機については「(漫画の作者とは)面識はないが、漫画家として成功したことにやっかみがあった。一人でやった」と供述しているという。

   警視庁は、昨年10月(2012年)に上智大の体育館2階で脅迫文と硫化水素入りの容器が発見された事件で、防犯カメラの映像から渡辺を割り出し、マークしていた。15日午後、東京・恵比寿の郵便ポストに渡辺が脅迫文を投函するところを捕まえた。背負っていたリックにはまだ20通あまりの脅迫文が入っており、「高校生のバスケ全国大会などに送るつもりだった」と話ている。12月23日から東京・渋谷で「全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」(ウインターカップ)が開かれる予定だ。これを狙ったということか。

準備周到だったが逃げられなかった防犯カメラ

   渡辺はどういう男なのか。同じマンションの下に住む男性は、「見た目はひょろっとしたおとなしい感じだが、目が虚ろで精神的に危ない感じがした」と話す。

   司会の加藤浩次「『負けました』って、本人はゲーム感覚でやっていたんでしょうね」

   勝谷誠彦(コラムニスト)「警察は苦戦だったと思いますよ。メールで脅迫していたらすぐに分かっただろうが、アナログ(郵送)で送っていたから。面白いのは、(大阪と東京を行き来し)相当金がかかる。去年の10月まで一生懸命働いて、10月から行動開始。指紋にもナーバスで完全に拭いていた」

   一面識もないのに成功をやっかんだあげく、ゲーム感覚で憂さ晴らしされてはたまったもんじゃない。