さて、どうなる?岡田准一「軍師官兵衛」近ごろ大河ドラマ失敗続き…元凶は口出し過ぎるプロデューサー
<NHK総合 大河ドラマ 私見>(NHK総合)

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   1月5日(2014年)にスタートする大河ドラマ「軍師官兵衛」は、ある程度当たるかもしれない。理由は男の脚本家であることと、大河ファンの好きな戦国時代の話であること。主演の岡田准一が「SP」にしろ「タイガー&ドラゴン」にしろ、ジャニーズ育ちにしては骨のある男くさい役に主演して成功しているからである。背は低いが。
   ここ数年の大河ドラマは視聴率的にも内容でも目も当てられなかった。特に酷かったのが「平清盛」で、清盛の人物像は浮かび上がらず、やたらに周辺人物の数が多くてついていけなかった。続く「八重の桜」にも大いに期待したが、前半は歴史上の人物がぞろぞろ出てきて、肝心の八重は竹槍の稽古と、鉄砲撃っていただけ。後半は同志社の設立に寄与した女傑という触れこみにもかかわらず、八重自身の内面がしっかりと描けていなかったために、ただ右顧左眄する女もどきで、彼女に共感する部分が希薄であった。
   近頃の大河の欠点は、仄聞するに、資料を揃えてPが総てのプロットを決め、脚本家はそれに沿って言葉を並べる役になっているのではないか。脚本家の中に「この人物を描きたい」というフツフツとした欲求があって、好きに書かせてはもらえないのではないのか。だから、史実や資料のある人物を唐突に主人公とからめたりせねばならず、肝心の「人間を描く」作業が疎かになるのだ。ドラマは人間ありき。事件だけなぞっても優れたドラマにはならないのである。(2014年1月2日)

(黄蘭)

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