2018年 8月 22日 (水)

「宮部みゆき」うまく仕上げて正月の華やかさ!玉木宏の個性、しなやかな風間杜夫、色っぽい高島礼子…超贅沢でした
<桜ほうさら>(NHK総合)

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   今年のお正月ドラマは不作で、「相棒season12 元日SP」(テレビ朝日系)も「新参者・加賀恭一郎『眠りの森』」(TBS系)も、時間が長いだけで、やたら筋書きを複雑にしてあったが説得力に乏しく、出来損ないばかりだった。その点、小粒だがすっきりと単純な宮部みゆきの仇討物語の当作が、正月らしい爽やかさで楽しめた。
   収賄の冤罪で切腹した父親の汚名を晴らすために江戸に出てきた小藩の次男・古橋笙之介(玉木宏)が、父親の筆跡を真似た代書屋を探して歩き、真相にたどりつくまでの物語。剣の達人でもなく、心優しい笙之介は、江戸庶民に助けられながら仕立屋の娘との淡い恋も得て、辛い結論を体験する。江戸後期における青春の蹉跌とでもいいたいほのぼのドラマで、玉木の個性がよく活かされていた。
   4Kで撮った画面は深みがあるが、残念ながら屋内シーンが暗すぎて見にくかった。筆者は1と1.5の良い目だが、それでも人物が見えない場面があり、スタジオで編集する際と、家庭で見る場合の違いに配慮するべきだろう。また、前半に出てきた語り(檀ふみ)が間延びし過ぎ。サスペンスなのだからもっと小股の切れ上がった調子の方がわくわくした。
   俯瞰で撮った川べりの風景、小舟の揺蕩い、桜並木の下のそぞろ歩き、時代劇定番の美しいカメラが新年を飾るに相応しい華やかさを与えた。筆者が好きな風間杜夫、「相棒」でスターになった六角精児、色っぽい高島礼子と脇役も超贅沢!(放送2014年1月1日19時20分~)

(黄蘭)

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