高島礼子・渡瀬恒彦「窓際コンビ」の小気味よさ!水増しなしで2時間キリッと見せたピカイチ正月SPドラマ
<おみやさん新春2時間スペシャル>(テレビ朝日系)

印刷

   皆が初詣に出かける正月三が日の夕方7時からの放映では、視聴率が8.7%でも仕方がない。だが、正月のSPドラマ群の中では本作が1番面白かったのである。レギュラーの1時間ものを引き延ばして話をぐだぐだと複雑にしただけのドラマに比べ、これはちょっと窓際の「おみやさん」達のキャラクターはそのままで、事件そのものにもっと迫力と奥行きを持たせた。音楽(大島ミチル)がいい。
   志願して京都府警捜査一課から鴨川東署資料課に転勤してきた警官・寺尾みき(高島礼子)と、資料課課長の鳥居勘三郎(渡瀬恒彦)が、自分の手で拳銃を持たされて殺された残忍な事件から連続する弾丸なき殺人事件の捜査にあたるシリアスな物語だ。消えた弾丸にこだわる寺尾と、現場に残されていたユーカリの木屑にこだわる鳥居が、多少ぶつかり合いながら最後に怖い真相に収斂する顛末が誠によく描かれていた。2時間ドラマと馬鹿にしたものではない。
   正月らしく歴代の部下、櫻井淳子や京野ことみらまで集まって賑やかし場面はあるが、全体に、わざとらしい笑いを取るシーンは抑制されていて好感がもてた。最近の警察ものドラマでは、世間の批判を恐れて組織の不祥事を隠蔽するテーマが多い。この作品も同じだが、現実に起きている犯人逃走などのドジな事件を見聞きするにつけ、ドラマのような隠蔽された事件をもっと描いて組織に「喝」を入れた方がいいと納税者としてつくづく思うのである。(放送2014年1月3日19時~)

(黄蘭)

採点:1.5
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

注目情報PR
追悼

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中