逃走47時間・杉本裕太「逃亡罪」問えず…裁判所の勾留決定前は対象外

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   横浜地検川崎支部で弁護士の接見中に逃走した集団強姦・強盗犯の杉本裕太容疑者(20)がきのう9日(2014年1月)午後、横浜市泉区の雑木林で逮捕された。逃走47時間、4000人の警察官を動員しての大捕り物だった。身柄確保の決め手になったのは、友人から借りた携帯電話の位置情報だった。

友人から借りた携帯電話の位置情報で所在判明

   神奈川県警は押収していた杉本の携帯電話の通話履歴から交友関係をしらみつぶしに捜索し、その1人から携帯を借りたことを8日深夜に突き止め、位置情報を探った。9日朝、横浜市の泉区付近とわかり、警察官を配備していたところ、雑木林脇の小川近くにいる男を見つけ声をかけた。男は小川 に入って逃げたが、別の警察官と挟み撃ちにされ捕まった。

罪にならない!?

   杉本であることを認め、「もう逃げません。川から出してください。疲れました。寒かった」と話したという。杉本は逃げたときとは違う服装をしており、タバコ1箱とライター、携帯を持っていた。複数の友人が逃走を助けていたのは間違いない。

   杉本が逃走の時に乗っていたスクーターは、偶然、顔見知りが通りかかったもので、彼は事情を知らぬまま杉本が運転して川崎市多摩区のJR南武線・登戸駅付近まで行った。そこの友人から着替えや携帯を借り、さらに知人をたどって横須賀市まで行き、さらに9日には、2人の中学時代の友人の車で泉区に移動していた。杉本を車でピックアップするところが、防犯カメラに写っていた。

   身柄確保された現場の雑木林はあまり人が入らないところで、雨露を防げる洞穴などもあり、潜伏をはかったと思われるが、携帯電話は使わなくても位置情報を出し続けていることを知らなかったらしい。まさに、頭隠してなんとやら。

「逃亡のスクーター」たまたま通りかかった知り合い

   警官4000人、顔写真がテレビで流れている中を逃げ切れると思っていたとしたら、相当なバカだ。友人の何人かは罪に問われることにもなろう。

   もとはといえば、地検支部の警備のお粗末。支部はきのう、「逃亡防止に万全を期す」とお詫びのコメントを出したが、ほとんどの地検支部では正規の接見室がなく、取調室を代用している実態も明らかになった。

   司会の羽鳥慎一「大変な数の捜査員が動員されましたね」

   赤江珠緒キャスター「延べ1万人を超えるそうです」

   杉本の逃走について、元神奈川県警刑事の小川泰平氏は「たまたま友人のスクーターに出合ったというのは、宝くじに当たるような偶然」という。たしかに、それがなかったら、金もなく靴下でうろついている不審な男は、あっというまに捕まっていただろう。下手をすれば、第2の犯罪になった可能性もある。

   赤江「これ、逃走罪にはならないそうですね」

   小川「裁判所が勾留決定を下す前に逃亡しているので、法的にはそうなります。逃げるなんて、あってはいけないことですが」

   飯田泰之(明治大准教授)「これで法律のすき間が見えた」

   困ったことだが、法律とはそういうものだ。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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