2024年 3月 29日 (金)

テレビ「ヒット企画」の極意!世間のムチャブリに応え続ける精神力と体力

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「ストライク!!!」

   なんて気持ちのいい言葉でしょう。ズバッと狙い通りがハマった感じ。その裏には観客には見せない涙ぐましい努力があり、そのための人間ドラマが繰り広げられているというのは、誰もが想像できる。

   なにも野球のことではありません。普段の仕事に置き換えてみてください。いったい何がストライクなのかそうでないのか。意外とわからないものです。上司に響くストライクってなに? クライアントが喜ぶストライクな企画ってなに? そのためのマーケティングも重要だけれど、テレビの場合はちょっと違います。少し前までは誰も見向きをしなかったものが、急にストライクとしてもてはやされたり、これまでストライクと思われていたものが、突如として暴投になってしまうのです。

   そして、これが世の中ってもんさと理解できるまでかなりの時間がかかります。ひたすら頑張ってきた者に脚光が浴びることもあれば、突然変異型ともいえるほど、誕生からすぐにヒッパリダコになる者もいる。まずは最初に誰が手をつけるのか、いったい何が時代の空気、いや世の中に求められていたものにスコッとかすり、ズコッとはまるのかはほとんどわからない。世論って、まるで見えないオバケみたい。

次々とオーダー変更するわがままな客たち

   ストライクを出し続けたい。つまりはヒットメーカーになりたい。どうやったら相手が納得してくれるものを出せるのか、勝ちにいけるのか。どうしたらいいか途方にくれそうになるけれど、人ってそのためにずっと仕事をしているのかもしれません。当然、気になるのはストライカーの人達。あの人はいったいどうしてそれができたんだろう。そう思える人が私の身近にも何人かいます。その中の1人の先輩が少しだけ極意を教えてくれました。それは、「ムチャブリこそが世間と思って答え続けよ」でした。

   食堂で例えるなら、カレーのオーダーが入り作っている途中で、やっぱりハンバーグがいいとオーダー変更され、ハンバーグができあがったところで、きょうは気分が和食だったことに気付いたと、天ぷらに変えてくれないかと注文される感じ。こんなムチャブリにでも「はい、よろこんで」と答え、それぞれ提供できるかどうかにかかっているんだそうです。

   普通なら、相手を殺してやりたいとひたすら陰口を叩き、どうせまたオーダーが変わるんじゃないかと惰性でものつくりをする、もしくは、オーダーを断るか、作るのをやめてしまおうと思います。でも、それじゃぁ、結局なにも料理は出てこないし、惰性で作られても美味しくない。

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