2024年 4月 16日 (火)

俄然面白くなった「都知事選」細川ひとり勝ち?舛添ダブルスコアで優勢とある調査

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「安倍政治」「原発」にNO突き付けるかどうかの大いくさ

<「都知事選で細川、小泉コンビが街頭演説に立てば、舛添はおろか、誰を立てても勝ち目はない。その勢いの前には、安倍首相が舛添の応援に立っても霞んでしまう。首相は小泉さんと比較されるのが恐くて演説に立てなくなるのではないか。
   かつて小泉さんが自民党総裁選で田中真紀子の応援を得て旋風を起こしたような状況が再現されかねない。『風』が吹けば、猪瀬前都知事をはるかに凌ぐ500万、いや600万票を獲得するかもしれない」>

   いよいよ細川護煕・小泉純一郎の元総理連合が「脱原発」を旗印に都知事選に打って出ることになった。大都市とはいえ一首長選挙が全国の関心を集め、3・11以降初の「原発YESかNoか」の「国民投票」になるのだ。

   引用したコメントは『週刊ポスト』の「細川・小泉連合なら都知事選『圧勝』」の中での自民党都連幹部のものだが、自民党は戦々恐々のようである。

   そのうえ、細川都知事が誕生すると安倍政権のダメージはただならないというのである。まず、東京都は東京電力の大株主であり、都知事は東電の経営に大きな発言力を持つ。安倍政権は東電・柏崎刈羽原発の再稼働を推進しているが、「原発ゼロ」の細川都知事が誕生すれば、小泉氏とともに真っ先に再稼働反対を突きつけて、安倍政権と全面対決になるはずだという。

   また、安倍政権が五輪に合わせて解禁しようとしている「お台場カジノ構想」についても、「東京にカジノはいらない」と拒否する可能性があると、細川氏を古くから知る大臣経験者が語っている。

   今度の都知事選挙は大都市東京の今後を占うというだけではなく、安倍首相の政権運営や彼の考える「原発推進」「戦争のできる普通の国」に対して、「NO」を突き付けるか否かの大いくさになるというのである。

   『週刊文春』によると、細川・小泉連合の原発政策についてのブレーンは元経済産業省の古賀茂明氏だそうだ。古賀氏は1月9日付(2014年)のツイッターでこう書いている。<「脱原発」が都知事選のテーマになって来ました。でも、脱原発だけでは争点としては不十分。「原発ゼロ」でもまだ不十分。「原発即ゼロ」かどうかが本当の争点です。今既に原発ゼロ状態。即ゼロでなければ、再稼働を認めることになります>

   その古賀氏を中心に、細川陣営ではこんな公約が検討されていると陣営関係者が明かしている。<「安倍政権が進める国土強靭化による土建国家とは一線を画す、環境重視で反原発の五輪を細川陣営は目論んでいます。たとえば、原発による電力を一切使わず、自然エネルギーをふんだんに使った五輪を謳ったらどうなりますか。仮に細川氏が都知事に当選し、世界各国を五輪関連で行脚する際に、原発ゼロの自然エネルギー五輪を説けば、反対する国などないでしょう。そうなれば、安倍政権は原発再稼働、原発海外輸出の路線から、大きな転換を余儀なくされるのではないですか」>

   週刊文春によれば、すでに選挙スタッフやボランティアのジャンパーなどに使われるテーマカラーも「グリーン」に決定しているという。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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