2024年 4月 16日 (火)

<モウソリスト>(フジテレビ系)
試食なし見た目だけで決める「美味しいラーメン・ランキング」グランプリは東京・早稲田の「らぁ麺やまぐち」の鶏そば

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   若手ジャニーズメンバーがVTRを肴にあれやこれやと妄想をふくらませては悶絶する様子を楽しむトークバラエティ番組なのだけれど、最近とんと男性アイドルに疎くなっていたせいで、出演者で判別できるのはV6の井ノ原快彦だけだ。ただでさえ、ファン以外は楽しみづらいのが深夜のアイドル番組なので、正直期待してませんでした。

   テーマも今回は「見た目ラーメン王グランプリ」。試食しないで映像だけでもっとも美味しいラーメンを決めるというムチャ筋である。食べ物のランキングで味がわからないって致命傷すぎやしませんか。企画考えた奴出てこい!

   ナビゲーションは「Hey!Say!JUMP」の岡本とラーメン評論家、それに早稲田大学ラーメン部の精鋭たちが務める。達人たちのおすすめラーメン店に取材し、ビジュアルカットを撮ってスタジオに返す。この具ならきっとこんな味、たまんねぇな的なトークを挟んでいざ勝負。「どっちが食べたいですか、ドン!」をひたすら繰り返す。

食べないのに美味しさわかるのか!?これが意外と…

   食レポなしのグルメリポートに何の意味があるのかと思っていたのだけれど、進行がスムーズなのと、紹介されるラーメンが確かにおいしそうなのとで飽きずに見ていられる。

   ベーコンチャーシューにお焦げと黄金色のたまごが乗った「特選しおそば」、ローストトマトの乗ったイラン風「スペシャルラーメン」、個人的にはどストライクの牛ロールの巨大チャーシューと蓮根が入る「贅沢濃厚味噌らぁ麺」、盛り付けが可愛い「ベジつけ麺」、30分番組で8軒紹介ってなかなかないよね。スピーディーでよろしい。

   ラーメン評論家は正統派ラーメンの範囲内でおすすめを紹介し、イラン風、ベジポタ系、油そばなどの変わり種系を大学生が紹介するという作りも見やすかった。評論家同士の勝負になると、やっぱり変わり種よりも正統派に偏っちゃうもんね。バラエティに富んでいる方が見ている方としては楽しい。正解です。

琥珀色のスープの上に油がキラキラ、鳥と豚のチャーシュー、厚切りのメンマに喉ゴクリ

   全店舗は紹介しきれないので、読者の皆様のために歴戦を勝ち抜いたグランプリ王者のみ紹介させていただきます。東京・早稲田「らぁ麺やまぐち」の「鶏そば」でした。琥珀色のスープの上で油がキラキラ、鳥と豚のチャーシューは丁寧な仕事を感じさせるつくりで、厚切りのメンマがたまらなくツボです。ラーメン評論家の「見た目でおいしさが伝わるスープ」の弁がぴったりくる逸品に「見え」ました。

   そんなわけで、意外と楽しめた「モウソリスト」だが、唯一注文をつけるなら「見た目だけで」を連呼せず、「もちろん味も保証付きですが、今回は特に見た目でそそるラーメンを厳選しました」というスタンスをはっきりさせてほしかった。タイトルコールで「見た目だけかよ」と突っ込んだ視聴者は意外といたはずだと思うんだな。(放送1月14日深夜1時40分~)

ばんぶぅ

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中