2024年 4月 25日 (木)

アメなんかで騙されん!「米軍基地」イヤ―名護市長選「辺野古反対現職」再選

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   米軍普天間飛行場の辺野古移設の是非が争点となった名護市長選は、19日(2014年1月)に投開票が行われ、移設反対の現職稲嶺進氏(68)が再選された。移設推進を掲げ、自民党が推した元自民県議、末松文信氏(65)は4000票余りの差を付けられ、名護市民の意志ははっきりと示された。安倍政権のシナリオは崩れないと見られるが、移設手続きや工事に遅れがでることは間違いない。

県知事は「埋め立て承認」、市長は「工事許可しない」

   辺野古移転では昨年末、仲井真弘多知事が埋め立てを承認したことで、安倍政権は大きく一歩を踏み出したと見られていたが、名護市民は政権にも知事にも「NO」を突きつけたことになる。稲嶺は当選後、「地元が、県民がこれだけ嫌がっているんだから、(移設は)白紙に戻す」と言い切った。

   移設問題が浮上した1996年以来5度目の市長選で、容認派候補が連敗したのは初めてだ。自民党は末松氏を国政選挙並みに応援し、石破幹事長は街頭演説で「あらたに500億円の名護振興基金を作る」と表明したが、カメラが引いてあたりが見えると、周囲にいるのは報道陣だけで、聴衆はまったくいなかった。当選した稲嶺は「交付金に頼らない」と訴えていた。

   仲井真は末松が勝つと思っていたらしく「あれっ、という感じ」。移設については「承認を変えることは…。もう承認しましたからね」と語った。しかし、1年後には工事に入り、5年で完了という予定もおぼつかなくなった。基地建設には、「漁港の利用」「資材置き場に海岸の利用」「工事車両の市道通行許可」など市長の権限に属する事柄がいろいろあり、稲嶺がいずれにも「NO」というのは明らかだからだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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