2024年 3月 29日 (金)

告示直前なのによくわからん!都知事選候補者の公約―顔見世討論会なし

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「どうも、様子がおかしいぞ、と思いません? あさって(2014年1月23日)告示の東京都知事選、いまだに候補者の政策が十分見えてきません」

   司会の小倉智昭が疑問を投げかける。いつもだと、告示前に立候補者予定者が顔をそろえて討論会が開かれるが、今回はまだ1回も行われていない。キャスターの笠井信輔が解説する。

「前回は東京青年会議所、日本記者クラブ、自由報道協会の3つの団体が討論会を開催しましたが、今回はすでに青年会議所と日本記者クラブが中止を決め、記者クラブはあす22日に個別会見を、自由報道協会もあす共同記者会見を開くそうです」

   討論会はなぜ行われないのか。各候補予定者が参加しないからだ。東京青年会議所は2回日取りを変えたにもかかわらず実現しなかった。その理由を各陣営に聞くと、細川護煕氏は「日程調整したが、先約があり出席できない」、舛添要一氏は「全員がそろわないと不公平」、田母神俊雄氏も「4人中2人が欠席では公平な討論にならない」と欠席を決めた。宇都宮健児氏は出席予定だったが、開催が中止になってしまった。

細川「原発」、舛添「オリンピック」、宇都宮「暮らし」、田母神「防災」

   では、候補予定者はどうやって自分の考えを表明しているのか。きのう20日の動きを見ると、細川は宇都宮と同じ都内の会場で演説会を開いたが、演説をしていたのは妻の佳代子さんだった。細川は当初は1月15日に予定していた政策発表を17日、20日、22日と先延ばしている。笠井がいう。

「細川さんは『原発ゼロ』以外にどういうことをしようとしているか。なかなか見えない状況です」

   小倉「誰か1人が欠席すると、討論会の体をなさないわけですから、巷では政策論争なき選挙なんていわれるんですよ。原発だけでは争点にならないと思っている都民は結構いますからね」

   笠井「そこで、主要な候補予定者に20字以内で最重要政策をお願いしました」

   それによると、細川「再稼働を止め原発ゼロを成長戦略のテコに」、舛添「オリンピック、防災、社会保障」、田母神「首都直下型地震など大規模災害への防護対策」、宇都宮「暮らし優先。緑・福祉・防災型産業を成長分野に」と、それぞれ回答した。しかし、これでは討論会の代わりにならない。

   立候補を予定しているのは他に9人いるという。第1幕は細川、小泉純一郎の元総理コンビで盛り上がったが、肝心の政策をめぐる戦いはこれからだ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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