2024年 4月 19日 (金)

京都・鴨川に巨大ネズミ繁殖!体長30センチ…川べりの茂みから次々出没

人気店や企業から非公開の招待状をもらおう!レポハピ会員登録

   京都市内を流れる鴨川に巨大なネズミが繁殖し、生態系を壊す危険性があると心配されている。鴨川は賀茂川と高野川が合流して鴨川と名称が変わる。巨大ネズミが目撃されているのは賀茂川側に架かる出町橋付近だ。大竹真レポーターが行ってみると、川べりの茂みですぐ見つかった。

   体長30センチぐらいで、大竹が手を差し出すと恐れもせず近づいてくる。餌をくれる人間に慣れているのだろう。ちょっと茂みを歩いてみただけで、5匹も発見した。

南米原産のヌートリア―西日本に中心に数十万匹繁殖

   この巨大ネズミは南米原産のヌートリアだ。もちろん、もともと日本には生息していなかった。生態系に害を及ぼす特定外来生物に指定されている。草食動物で、農水省によると農作物を食い荒らし、年間1億円を超える被害があるという。

   農作物の被害も甚大だが、生態系を壊すとはどういうことなのか。ヌートリアの生態を研究している北海道大学の立澤史郎助教によると、「草食系だが、よく食べるのが二枚貝のドブガイなんです。淀川水系で有名な天然記念物のイタセンパラという魚がこのドブガイに卵を産みます。ヌートリアにドブガイが食べられいなくなると、イタセンパラの繁殖する場所がなくなってしまうのです」という。

   実は、ヌートリアがいるのは鴨川ばかりでない。立澤助教は「おそらく西日本中心に数十万匹ではきかないでしょう。鴨川には2000年ごろから出没し始めました」と話す。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中