関西弁で名前ささやく「音消し機能付き便器」某テレビ局の空耳女子トイレ

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   どうでもいいことなんだけど、どうも気になる。某局の女子トイレの便器のひとつが壊れたらしい。なにせ、スタッフから出演者からひっきりなしにデパート並みに使われ、時間帯によっては行列ができて、24時間フル稼働のトイレだもの。

   そして、しばらく後、新しいタイプの便器がとりつけられた。その便器が気になってしょうがない。たとえ他の個室が開いていようと、「お先にどうぞ」と譲ってしまう。この便器の音消し機能が気になるのだ。たいていは小川のせせらぎで、トイレの近くに行けば、その音が響いて自分の存在を他人に知らしめることができる、あの機能。今まで何とも思っていなかったのに、新しい便器の音消し機能はちょっと違う。

「ヨコイシさん」「ムラニシさん」「アカサカさん「ヤマダさん」

   ボタンを押すと、シャーシャーと川のせせらぎに似せたような音が流れてくるのだが、新入りはデジタル加工されているのかしら、何かちょっと無機質なせせらぎの音がする。機械音のようなシャーシャーという8小節ほどのせせらぎ音を届けてくれるのだ。

   最初は気が付かなかったけれど、ある時から私の耳にはどうもこの音が人の名前に聞こえてきてしまった。始めは「ヨコイシさん、ヨコイシさん」だった。これ、大学の同級生の名前。なぜこの音消し機能はヨコイシさんと空耳に聞こえるのだろうかと不思議に思っていたのだが、ある日、ヤツは別の名をささやいた。「ムラニシさん、ムラニシさん」。そしてまたある時は「タナカさん、タナカさん」だ。厳密にいえば、関西のイントネーションで、真ん中の「ナ」が高い音でささやいてくる。

   ついに私はおかしくなったのだろうか。母音や子音が同じならまだわかるのだけれど、空耳にもほどがある。それに、聞こえてくる名字も突発的でランダムにでてくるのだそれが面白くなってしまった。きょうは音消し機能がどんな名字に聞こえてくるのか。その日の体調バロメーターのようになってきた。「アカサカさん、アカサカさん」「ミツイシさん、ミツイシさん」「ヤマダさん、ヤマダさん」。ちなみに、ヤマダさんのイントネーションも関西弁。どうも3文字の名字は関西弁になるらしい。毎回、誰だよ!とつっこみながら、さて今回は何かなと小さな楽しみになった。

どうでもいいことだけれど、気になって気になって…

   これじゃ、そのうちアカデミー賞作品賞にノミネートされている映画「her 世界でひとつの彼女」を地でやっているような感じになりかねない。本当にくだらなすぎて情けなくなる。どうでもいいにも限度っていうものがある。そして気付く。あぁ、これほどくだらないことに気をそがれる自分は幸せモノなんだと。戦火に見舞われている地域ではこんな話は絶対にないだろうし、飢えに苦しんでいたり、どうきょう1日を乗り切るかを考えなくてはならない状況では、こんな便器のせせらぎと対話している暇なんてない。

   しかし、平和な世の中では、これほどじゃないが、どうでもいいが気になってしょうがないネタがもてはやされる。たとえば、「○○のアルアル話」「最新朝食事情」「芸能人のゴシップ」。どれも知らなくてはいけないというものではない。もっと真剣に皆が考えなくてはならないことが山積みなのに、平和だとどうでもいいことにかくも人は飛びつきやすいものだ。

モジョっこ

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