2024年 4月 26日 (金)

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ソチ五輪フィギュア女子「真央」か「ヨナ」か―どちらも大きな不安材料

   予想通り、盛り上がりに欠けるソチ五輪だが、19日、20日に行われるフィギュア女子シングルだけは別だろう。浅田真央(23)とキム・ヨナ(23)の16度目の対決はどうなるのか。週刊誌から勝負の行方を探ってみた。

   まずはキム・ヨナはジャッジまで自分の味方に付けているという週刊文春から。昨年12月(2013年)にクロアチアで行われたフィギュアスケート国際大会に、キム・ヨナの公式練習をじっと見つめる韓国人女性の姿があったという。コ・ソンヒ女史。この大会で女子シングルのジャッジだった彼女は、2か月後のソチ五輪でも同じ競技のジャッジを務めることが決まっていたそうだ。その大会でキム・ヨナはフリー演技の冒頭のトリプルルッツで転倒したにもかかわらず、204・49という高得点で優勝するのである。

   週刊文春によれば、勝負はともかく、収入の面ではキム・ヨナの圧倒的勝利だそうである。韓国のスポーツ紙記者はこう語る。<「昨年フォーブスが発表した世界女性スポーツ選手収入ランキングでは、年収千四百万ドル (約14億円)と報じられました」>

   では、16度目の最終対決はどうなるのか。予想されるフリースケーティングの構成を考えると、ヨナはトリプルアクセルはなしで4種類の3回転ジャンプを入れて合計60点ほどの基礎点になるという。一方、真央はトリプルアクセルを1回入れ、6種類の3回転ジャンプを入れることが予想される。この場合、70点近い基礎点になるそうだ。だが、日本人スポーツライターはそれでも真央が勝つのは難しいという。

<「基礎点で一〇点近い開きがありますが、ヨナのジャンプに大量の加点が付くことを考えると、トリプルアクセルを含むジャンプを完璧に決めなければ、ヨナを振り切ることは難しいでしょう」>

   では、ヨナは万全かというと、そうでもないようだ。<「実は練習リンクはショートトラックと、アイスホッケーの選手と共用で、ヨナが使える時間は一日二時間だけ。これはフィギュアの選手としては必要最低限の練習時間に過ぎませんが、それで満足なのか、他のリンクで練習しているという話も聞かない」(韓国のスポーツ紙デスク)

   キム・ヨナのコーチ、シン・ヘスク氏は周囲に、「最近のヨナはスピンをするだけで、すぐ『疲れる』と言う」と漏らしている。練習不足でスタミナ切れが懸念されるという>

   真央も万全ではない。ソチの初戦となった団体戦で彼女はショートプログラムに出場したが、トリプルアクセルを転倒し、スピンやステップも低グレードの判定を受けてしまっている。それでも日本スケート連盟関係者はこういっている。

<「個人戦に向けての再調整のため、ソチを離れて練習しています。スピンやステップについては、スタッフがどこが悪かったのか分析しているので、個人戦では最高難度を取れるでしょう」>

   真央には4年前の雪辱を果たしてもらいたいとエールを送っている。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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