大人楽しませるならこうでなくちゃ…新鮮!古田新太の「キャリア警察官」ひと味違うリアリティあふれる男たちの闇
<隠蔽捜査 第5回>(TBS系)

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   この時間帯のこれまでのドラマの中で1番面白い。ちゃんとした作家(今野敏)が書いた原作があるので、ただの刺激的な場面を繋ぐだけに終わらず、その背後の人間の葛藤が描かれているからである。しかも、若者に媚びて、演技力もない主役を目立たせる手法ではなく、そもそも主役の2人がド中年だからリアリティがあるのだ。
   警視庁と所轄の2人、刑事部部長の伊丹俊太郎(古田新太)と所轄の大森北警察署署長の竜崎伸也(杉本哲太)は幼馴染のキャリア同士。SATが射殺した暴力団員が持っていた拳銃に弾が入っていなかったと新聞にリークされ(つまり、丸腰を撃ったと非難される)、当時の現場指揮官だった竜崎らは窮地に立たされる。だが、実は射殺した拳銃はSATのものではないらしいとわかり、弾道検査の資料を入手するためにいろいろ動くが、困難に直面する。
   普通の警察ドラマは審議官などの上役と現場の叩き上げ刑事との対立が多いが、これはキャリアの中の複雑な上下関係や、派閥争いや、出身大学で差別するいやらしい男たちの闇などが絡み合って描かれており、一味違う。東大出の竜崎が世間でいうカチカチの官僚なのはいささかステレオタイプ過ぎるが(東大出はもっと多彩だ)、立ってるだけでおかしい舞台出身の古田新太を、私大出の柔軟な思考力も実力もあるキャリアとしたことは新鮮で、最後まで見続けようと思う。長官官房の総務課長補佐で、尊敬する竜崎たちを陰ながら支える美人の谷岡香織(青山倫子)がすがすがしい。(放送2014年2月10日20時~)

(黄蘭)

採点:1.5
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