<医龍4~Team Medical Dragon~>(フジテレビ系)
平幹二郎・岳大、岸部一徳・大輔「親子2人一役」そっくり!理想の医療とはなにか?朝田龍太郎はまだ戦う

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   ドラマ「医龍」は、第1期の放送が2006年(4~6月)に始まり、その後、第2期(2007年10~12月)、第3期(2010年10~12月)と続いた。一応、区切りがついていたと思われたが、またまたあの朝田龍太郎(坂口憲二)が帰ってきた。ファンとしては、うれしいかぎりだ。

   ただ、朝田のキャラは前作までとはちょっと違っている。第1期の朝田は、相当に荒んだ暗いヤツで、ほとんどセリフがないんじゃないかと思うほど口もきかなかった。それが、第2期、第3期と進むにつれ、ふつうの人間っぽくなってはいたのだが、今回はさらに積極的な正義漢ふうになっている。もちろん、セリフも多い。

   もっとも、医師出身の作家・永井明(2007年に死去)原案によるコミックからストーリーを作ったのは第1期だけで、その後はオリジナルストーリーだそうだから、変わっていったのも不思議ではない。制作側の意図も、最初はドラゴン・朝田の魅力を突破口として大学病院の問題点を描こうとしたようだが、だんだん医療の現在に正面から取り組もうという姿勢がはっきりしてきた。

単純な善悪対立避けて問題提起

   今期のテーマは医療の国際化である。構図は単純だ。理想の医療を追求する経営難の桜井病院と、最新設備と優秀な医師を擁して世界進出をもくろむL&P病院(L&PっていうのはLove&Peaceだって!)とが対比して描かれる。

   面白いのは、桜井と野口の学生時代の因縁を描いた場面で、若き日の彼らをそれぞれの息子が演じていることだ。平幹二郎の息子・平岳大と岸部一徳の息子・岸部大輔だが、二人ともそっくり。特に岸部大輔はもう、そのまま。本業は音楽だそうだからそこも同じなのね。

   でも、ただ善悪の対立として描かれているわけではないのがいい。L&Pの経営権を握る岡村は、経営を通して彼なりに理想の医療を実現しようとしているのである。高橋克典がなかなか魅力的だ。医療産業がすべて公営でない以上、経営をどうするかは避けて通れない。

   医療ツーリズムや医師・看護師のボーダレス化といった国際化や自由診療の拡大は、嫌でも着々と進んでいる。かろうじて平等だった日本の医療アクセスも、世界的に進行する二極化の波にさらされているのは確かだ。せめて生活習慣病にならないように歩くぐらいしか対策は思いつかないけど。(木曜よる10時)

(カモノ・ハシ)

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