2024年 4月 25日 (木)

海外メディアも感心した大人の浅田真央!外国特派員協会でユーモアたっぷりに会見

   ソチから浅田真央選手が帰国して、きのう25日(2014年2月)に日本外国特派員協会の記者会見に臨んだ。浅田が「これまで目標としてきた最高の演技ができました。でも、もう一つの目標であるメダルを持って帰ってこられなかったことは残念で、悔しい気持ちです」とあいさつして質疑応答が始まった。

「森さんはいま(転倒発言を)少し後悔してると思います」

   フランスのメディアからフリー演技が終わって涙を流した理由を聞かれると、「ショートプログラムの失敗もあり、フリー演技直前まで不安や恐怖がありました。そういう気持ちを乗り越えて、これまでの最高の演技ができたので思わずホッとして、涙が出てしまいました」とにこやかに答える。

   アメリカ人記者「なぜトリプルにこだわったのか。オリンピックでトリプルを捨てるという選択肢はなかったのか」

   浅田「子供のころから伊藤みどり選手に憧れていて、トリプルアクセルに挑戦してきました。このトリプルが私自身を強くしてくれたし、トリプルが一番の見せ場であることを自覚していました。だから、それを外すというわけにはいきませんでした」

   開場が笑に包まれたのは、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長である森喜朗元首相が「あの子(浅田選手)は大事なときに必ず転ぶ」と発言したことの感想を求められた時だった。浅田は「私自身、それを聞いたのは演技が終わってからでした。人間だから失敗することもあり、失敗したくて失敗しているわけではありません。私はなんとも思っていませんが、森さんはいま少し後悔しているのではないかと思います」とユーモアたっぷりの答えたのだ。

上手にかわして「今後については五分五分です」

   キャスターのテリー伊藤「この会見が日本人記者団とだったら、森発言については質問しないでくれと圧力が働いたかもしれない。当然、浅田選手はこういう質問が出ることも覚悟して会見に出席している。その勇気と度胸は見事ですよ」

   コメンテーターの宮崎哲弥(評論家)「普通の日本人選手なら、森発言についての質問には答えに窮するところ。その質問を軽くいなして、自分の考えを堂々と話している。パブリックとは何かを十分理解していて、23歳とは思えない成熟した受け答えでしたね」

   浅田が答えに困ったのは今後について聞かれた時だった。ここで「引退」を言明してしまうと3月に日本で開かれる世界選手権の出場が『ついで』みたいなことになってしまうし、このまま続けますというのもウソになってしまう。「今のところはハーフハーフ(五分五分)」と笑顔で逃げた。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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